灰と赤【クロシン・コノシン・遥伸】

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Aさん、見てくれてありごとうございますbyシンタロー

20:ごめんね「ところで○○○先輩、さっき何がおきたんですか」
「えっとね、○○○と遥がね、あいつの事ふるぼっこにしてただけだよ～」
「へー…えっ！？ふるぼっこ！？」
「うん、なんかね、かえりちがすごいよ」

これアカンやつや。
返り血…いやいやいや、怖すぎだろ…。
流石にやりすぎなような…。
てかなんでそこまでするんだろう…。

「もう、いいかな」
○○○先輩はそう言うと俺の目元から手を離した。

それと同時に赤い液体が沢山付着している遥先輩と○○○先輩が視界に入った。

「ごめんね、○○○君、僕があんな事言わなければ○○○君があんなに怖い思いせずに済んだのに。」と遥先輩は言うと俺の頭を優しく撫でる。

「大丈夫ですよ、俺の方こそ急に家飛び出して…ごめんなさいでした」

「気にしてないから平気だよ～あ、そういえば○○○君今日の晩御飯なにがいい？」
「肉じゃががいいです…！」
「わかった、じゃあ僕○○○君と食材の買出ししてくるから○○○と○○○は先に家帰っててね～」
と、はんば強制的に遥先輩と一緒に買出しにいく事になってしまった。

目的のものをかごにいれ、会計を済ませて袋に買ったものを詰めて、後は帰るのみ。

「なんか僕達夫婦みたいだね～」
「ふ、夫婦…」
本当に突然なにを言い出すかと思えば夫婦…
買い物袋をぶら下げた男子高生が二人並んで歩いてるだけ。

これのどこに夫婦要素があるのだろうか。

「僕が夫で○○○君が妻で…」
「ねえ遥、そろそろ遥と私の赤ちゃん生まれるかも…なんて…遥先輩？」

「シ、○○○君…心臓に悪いよ…」
遥先輩はそう言うと手で顔を覆い、俯いてしまった。

「な、なんかごめんなさい」
「うう…」
「まさかそんなに嫌がられるとは思ってなくて…」