灰と赤【クロシン・コノシン・遥伸】

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Aさん、見てくれてありごとうございますbyシンタロー

16:ちゅうい「えっそれはちょっと…」
「あーあーもう○○○君もう知らない」
○○○先輩はそう言うとそっぽを向いてしまった。

「ご、ごめんなさい…」
「ならちゅーしてよ」
「えっ…いや、その」

「いいや、もう○○○からしてくれないなら俺からするわ」

そして次の瞬間、頬に柔らかくて暖かいものが触れる。

「ク、○○○先輩…？」
「ん…それより○○○顔赤いぞ、もしかして照れてるのか？」

○○○先輩そうは言うと、俺の頬を優しい手つきでさすり始めた。

「あ、あの、やめて下さいなんか恥ずかしいです」
「やめろって言われたらもっとやりたくなるのが人間の性！」
「じゃあ…もっとやって下さい…」

「うん、分かった。」
そう嬉しそうに言った後に○○○先輩は自身の膝に俺の乗せ、俺の頭を撫で始める。

「え、な、なんか話が違うと思いますよ…」
「だって○○○もっとやってって言ったじゃん。」
「それは…やめろって言われたらもっとやりたくなるのが人間って○○○先輩が言ってたから…」

「でも○○○から言ったのには変わりないだろ、俺○○○に言えなんて頼んでねえし。」
「う…」
「と言うわけで○○○はおとなしく俺に撫でられとけよ！」

「そんな事させないから」
ふと後ろから声が聞こえ、俺は声のするほうへと体を向けるとそこにはいい笑顔をした遥先輩が立っていた。

「遥先輩…！助けてください！」
「やめろよ！なんか俺が悪いみたいだろ！」
「○○○君、待っててね、今助けるから」

遥先輩はそう言いながら、こちらへと向かってくる。
そして○○○先輩の腕を掴むと○○○先輩と耳打ちでこそこそと会話を始めた。

すると○○○先輩の顔がどんどんと青ざめていき、冷や汗をだらだらと流し始めた。

いったいどんな会話をしたのだろうか…。

「と言うことで○○○君の事離してくれるかな」
遥先輩が笑顔でそう言うと○○○先輩はすごい勢いで首を縦に振り、漸く俺を離してくれたのだった。

「遥先輩、助けてくれてありがとうございました」
俺は遥先輩にそう言い、軽くお辞儀をした。

「どういたしまして、これからは○○○に気をつけるんだよ…？勿論○○○にも」
「はい…！」
「○○○君可愛いからいつ食べられちゃうか僕不安で堪らないよ」
「え…た、食べ…？」
「なんなら僕が食べてしまおうか…」