真夏の恋の夢～ARSとのドキドキラブコメ～

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お話し・・・☆ミ

第３話　ネイルよしっ・・・。

髪の毛よしっ・・・。

そしてそして・・・。

浴衣よしっ！！

キャー！！やっぱり夏の恋の定番よね！浴衣って！！
今日あたしはピンクの可愛い女の子浴衣を着て、気合バッチリ入れて出陣するのだーー！！！

って。。。

今日楽しみすぎて学校ではしゃぎすぎて、疲れて寝ちゃって寝坊したではないかーーー！！！
やばいよ・・・やばすぎるっ！！早く行かないと！！あの櫻井サマを待たせてしまう～～！！
あたしは自転車をかっとばしていった。何度も車や人にぶつかりそうになった。でも仕方ない。
「あ、翔くん・・・。」
あたしは待ち合わせ場所の駅のもう少し奥から翔くんが走ってくるのに気が付いた．
「A！！ストーーップ！！！！」
「きゃああぁぁぁぁ！！！！」
あたしは猛スピードで走る自転車を思いっきり止めようとしたけど、それは無理だった。
ドシャン！！
大きな音と共に、あたしと自転車は壁にぶつかって、あたしは自転車から放り出された。
気が付くと、あたしは翔くんの上に乗っていた。
ん？思い返そう。確かあたしはあの後自転車から放り出されて、その後翔くんがあたしをキャッチしてくれたんだけど、そのまま翔くんはあたしを抱きかかえたまま後ろにひっくりかえっちゃったんだ。
うぅぅ・・・し、視線が痛い・・・。
でも・・・
ち、近い！！！こ、こんな至近距離で翔くんを見たのは初めてだった。
もう後一歩でキスできそうなくらいの近さ。やっぱり近くで見ると、余計にカッコイイ・・・・。
あたしたちはしばらく見詰め合っていた。声が出せなかった。
「あ、あの！ゴ、ゴメン！！！」
最初に口を開いたのはあたしだった。
「いや、いいんだけど・・・。お、重いんだよ。そ、そのぉ・・・。」
「あ、ごめんなさい！！あたしったら・・・。なんか、その・・・・ごめんね・・・。本当に。。。」
「いや、いいんだよぉ＾＾さ、行こうか！」
「うん！！」
つづく