【暗殺教室】甘酸っぱい距離感5

甘酸っぱい距離感5

第19話-海5美山｢え､なに､彼女?!!…初耳なんだけど!!!!…はっ?!!…えっ?!!…誰っ?!!?!｣


完全にﾊﾟﾆｯｸになった｡

ｶﾙﾏくんの隣に座っている女の子―――私とｶﾙﾏくんと同い年くらいだろうか｡

ﾓﾃﾞﾙみたいにｽﾀｲﾙがよくて､ぱっちりした大きな瞳と笑ったときのえくぼがとってもかわいい｡

E組女子だと神崎さんみたいな｡

水着はｴﾒﾗﾙﾄﾞｸﾞﾘｰﾝのﾋﾞｷﾆに白いﾘﾎﾞﾝがあしらわれたｼﾝﾌﾟﾙなものだが､その清楚さからか不思議と目を惹かれた｡


美山｢………なに話してるんだろう……｣


いや､話してるというか､一方的に女の子がｶﾙﾏくんに話しかけてるような感じだけど｡

……これって､俗に言う"逆ﾅﾝ"ってやつでいいのかな?

ｶﾙﾏくんかっこいいし……やっぱりﾓﾃるんだ……｡


美山｢…………｣


私みたいなｼｮｰﾄﾎﾞﾌﾞより…お団子にできるくらい長くてｻﾗｻﾗな髪の方が好みなのかな……｡

私みたいな子供っぽい水着より…ああいうｼﾝﾌﾟﾙで大人っぽい水着の方が好みなのかな……｡

私みたいなｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬした女より…あんな感じの清楚系が好みなのかな……｡




………なんだろうこの気持ち｡


なんか…淋しい………｡







美山｢………戻ろう｡｣


まだ話してるみたいだし｡

我ながら盗み見なんて趣味が悪い｡



ﾌﾗｯ



美山｢っ…｣


―――また目眩｡

なんだかさっきより酷くなっている気がする｡

もう､こんな日向にいないで､ﾋﾞｰﾁﾊﾟﾗｿﾙの中にでも………


ｶﾙﾏ｢Aちゃん｡｣

美山｢ふぇっ?!!?!｣


いきなり名前を呼ばれ顔を上げると､ﾊｰﾊﾟﾝのﾎﾟｹｯﾄに両手を突っ込んでこちらを見つめているｶﾙﾏくんと目があった｡


美山｢ｶ､ｶﾙﾏくん……｣

ｶﾙﾏ｢盗み見?｣

美山｢あ､いや…そんなつもりじゃ……｣


全然気づかなかった……
いつの間に……

お…怒ってるのかなぁ……

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