【暗殺教室】甘酸っぱい距離感2

甘酸っぱい距離感2

第11話-野外炊飯1美山｢ここだね｡｣


休憩所から徒歩3分｡

私達は大きな炊飯場に到着した｡


渚｢結構綺麗だね｡｣

杉野｢俺ら以外にもわりとｷｬﾝﾌﾟ客いるんだな｡｣

奥田｢貸し切りじゃないですもんね｡｣


手近なﾃｰﾌﾞﾙに､それぞれが持って来た食材の入ったﾋﾞﾆｰﾙ袋をどさりと置く｡

杉野くんの言う通り､一般のｷｬﾝﾌﾟ客も結構多い｡

親子連れからお年寄り､ｶｯﾌﾟﾙ､大学のｻｰｸﾙ仲間などさまざまだ｡


美山｢んじゃ､とりあえず役割決めよっか｡うーん……じゃあ､茅野ちゃんと奥田さんでご飯の用意｡お米研いで､かまどで炊いてね｡｣

茅野｢りょーかい!｣
奥田｢わかりました｡｣

美山｢ｶﾙﾏくんと渚くんはｶﾚｰの具を切って｡杉野くんはかまどをお願い｡｣

ｶﾙﾏ｢おっけー｣
渚｢はーい｣
杉野｢まかしとけ!｣


私の指示で､みんなｴﾌﾟﾛﾝを着け手を洗い､それぞれの持ち場に着いて作業を開始する｡

私は……ﾎﾟﾃﾄｻﾗﾀﾞでも作るか｡









ｶﾙﾏ｢Aちゃーん｡水このくらいでいいのー?｣

美山｢あ､うん!!大丈夫!!｣


倉橋｢Aちゃーん!!お米って何合炊くのー?｣

美山｢えーっと…何人班だっけ?｣


菅谷｢美山ー､じゃがいもって何個くらい切んのー?｣

美山｢…持って来た分だけ切ればいいんじゃないかな?｣


茅野｢ｷｬ―――ｯ!!!なんか飯盒から汁っぽいの出てきたよー!!!｣

美山｢弱火弱火!!弱火にして!!それかかまどの端に避難させて!!｣


岡島｢美山〜〜暇なら肉切ってくれy…｣

美山｢暇なわけねーだろ!!!｣




………はぁ｡


まったく……

せっかく烏間先生が防衛省の人を連れて来てくれたんだから､そっちに聞いて下さいよ……


ため息をついて辺りを見渡す｡

ｸｲｽﾞ大会も無事に全員終わり､それぞれ班で夕飯の準備を開始している｡


………てか､みんな結局ｶﾚｰなのね(笑)



殺｢おや｡ここはもう出来そうですねぇ〜｣


殺せんせーが私達の班の鍋を覗き込んでくる｡

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