甘酸っぱい距離感2
第8話-気持ち1ガタンガタン――ガタンガタン――。
やっと駅に着いた。
電車の通過する音が耳に届く。
途中、ちょっとだけ期待してコンビニを覗いてみたけど、案の定みんな帰ったあとだった。
まぁ、律ちゃんと話せたからいっか。
ピッ
定期券で駅の中に入る。
ここに来ると、一昨日のカルマくんとの出来事を思い出して、ちょっと複雑な気持ちになる。
もう帰っちゃったよなー…
友人「あれっ、Aじゃん!」
美山「!」
聞き慣れた友人の声。
振り返ると、5〜6人の女子を従えた私の友人がこちらを見据えていた。
友人「昨日ぶりじゃん!!元気?」
美山「あ…元気だよ。」
口調はいつもと変わらない。
……でも、目が完全に冷めている。
友人「こんなに早く会えるなんて思ってなかった〜〜」
美山「そうだね……」
友人「あははっ、だってエンドのE組だもんね!!」
美山「………」
きゃはははは、と取り巻き数人と笑い合う。
友人「Aがいなくて、私すっごく寂しいなぁ〜〜。Aは寂しい??私がいなくて大丈夫??」
……E組に行くと、こんなに差別されるんだ。
何もしてないのに…
みんなに見放され…
悪口を言われ…
馬鹿にしたように笑われる…
私も昔…こうやって笑ってたんだな………。
友人「ねぇ、なんとか言えば。」
私が黙っていると、さすがに面倒くさくなったのか、本性を現す友人。
友人「私と離れて寂しくないの?私のこと、友達だと思ってないの?」
美山「思ってるよ。」
友人「………え?」
私の答えが予想外だったのか、一瞬きょとんとした表情をする。
美山「私は友達だと思ってるよ。ずっと一緒だったから。…もう楽しく笑い合えないと思うと、寂しいな。」
友人「はっ?!何言ってんの?!」
美山「あ、電車の時間に遅れちゃう。じゃあね。」
そう告げると、友人に背を向ける。
―――でも、それが間違いだった。
ボカッ
美山「った……っ」
バタッ
突然頭を襲った衝撃に、バランスを崩して倒れ込む。
友人「うわ、だっさ。Aってこんなに簡単に殴れるんだ。」
不意打ちだった。
まさか殴られるなんて……
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通りすがりの者 - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年7月26日 22時) (レス) id: a1589de459 (このIDを非表示/違反報告)
愛利 - すみません、作品を読んだあとに気になってしまったので… この作品は暗殺教室の二次創作ですよね?だったらオリジナルフラグを外すのがここのルールなのでは…?ルール違反で晒されていたのでオリジナルフラグははずした方がいいと思いますよ (2016年2月13日 3時) (レス) id: ec37f68dd7 (このIDを非表示/違反報告)
飴斗湧璃(プロフ) - オリジナルフラグ対象作品ではないため、オリジナルフラグをお外しください。 (2016年2月10日 21時) (レス) id: 510bc2f5a0 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - なっつ〜さん» ありがとうございますっ(∩∀`*)更新頑張ります…!!! (2013年8月16日 10時) (携帯から) (レス) id: 7b4f24b296 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - Kさん» ありがとうございますっ(*´∀`)thanks!!! (2013年7月31日 11時) (携帯から) (レス) id: 7b4f24b296 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2013年2月20日 20時