Aさんの診断結果
◇still◇ Ｎ リクエストありがとうございます。夏がまた訪れようとしていた
通りの角を曲がったところで、高いビル群から解放された空に
積乱雲がどっしり構えているのが見える
『いつか‥』
君が言った言葉を、
ひとつひとつ思い出してはしっかりと胸に抱きしめた
素直になれなくて去っていた儚い日々を‥
戻れるわけもないのに、
ただ、いとしくて
ほらね。今日もまた‥
『かーずーくん！』
「うわっ」
『まーたこんなとこでサボってるぅ。』
「うるっせえマネージャーだなぁー」
『翔ちゃんが探してたよ』
「はいはい。じゃすぐ行くからって伝えて」
『うん』
もうすぐ卒業の頃だった
長い長い就職活動が一通り終わって、
最後の大学生活を楽しもうとしていた
ボート部。
４年間仲間と一緒にやってきた日々は
‥そりゃまあ喧嘩もしたけど楽しい思い出で…
今年の夏の大会、
６人で有終の美を飾ろうねって
そう誓い合った
「どうした？早く先戻ってろよ」
練習を抜け出した俺を呼び戻しに来たAが
俺の隣にしゃがんだまま
なかなか動こうとしない
「A？」
『…かず君あのさ‥』
「ん？」
『… あたしね、市役所に努めるってゆうの‥実は嘘なんだ』
「…え？」
ずっと生まれ育ってきた街だから。
だからここで働くことにした。
一か月前、Aは笑って俺にそう話した
『…え、じゃあお前、どうすんの？』
「… ‥東京行くよ」
『…は？』
「黙っててゴメン。かず君に言ったら‥絶対止められると思って‥嘘ついた」
『… とめ‥ねえよ。べつにお前の人生だし』
“頑張れよ？”
熱のない声でそう呟いた俺
本当は、力づくでも引き止めたかった
Aが俯いて何かを呟いた
ねえ。あのときお前、俺に何て言ったっけ？
音のない映像が頭の中で何度も再生されて
泣きだすAを抱きしめる
やっとのことで動いた唇が
“いつかまた”
そう笑った
ほっぺたをそっと撫でてて
コツンと当たったおでこ
Aの指がそっと絡まる
「‥絶対、だよ‥？」
『…うん、絶対。』
触れそうで触れない唇に
吐息がかかってくすぐったい
「‥かず君、」
『‥ん？』
「…応援してね」
『おう‥』
大丈夫
ここからお前の成功を願ってるよ
だからいつか笑ってまた再会。
ね？‥絶対。
―ＥＮＤ―
【still×二宮】
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澪智 - リクエストで、静かな夜にをお願いします。 (2014年5月21日 20時) (
レス) id: d67f3f01d5 (このIDを非表示/違反報告)
海月（みつき）(プロフ) - 瑞希さん» 初めまして。本当に長い間お返事できずにすみません。もし今もまだご覧になっていて下されば、今後ともどうぞよろしくお願いします！ (2014年4月29日 23時) (レス) id: a2a840ef32 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希 - 初めまして。早速ですけど、『それはやっぱり君でした』をお願いします。 (2013年6月24日 20時) (レス) id: 4b133286b3 (このIDを非表示/違反報告)
海月（みつき）(プロフ) - 夢倫さん» 遅くなり申し訳ありません。ありがとうございます♪了解です。 (2013年2月26日 23時) (レス) id: a2a840ef32 (このIDを非表示/違反報告)
夢倫 - キャラメルソングをお願いします(￣ー￣) (2012年10月27日 20時) (レス) id: c0d3730eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月（みつき） | 作成日時：2012年9月11日 16時
