bright tomorrow・・・〜君との明日〜
42.かかってきた電話夕方になって、いつものようにgreenにバイトに向かう。
今日はｼﾞｪｼﾞｭﾝさんが来る。
そう思うと少し、バイトも楽しみになる。
不思議なものだ。
初めて会ったときは苦手だったのにこんなに短い時間で何でも話せてしまうんじゃないかと…たぶん信頼してるのかなぁ？
23時を回ったけれど、お店にｼﾞｪｼﾞｭﾝさんは現れない。
A：今日はもう来ないのかな？
ちょっと残念に思う。
バイトしてても時間が気になってしまう…もう、24時かぁ…
マスター：A〜！今日はもう客こないだろうし、先に帰っていいぞ〜！！
A：あ、は〜い。
結局来なかったな〜…、ｼﾞｪｼﾞｭﾝさん。
少しガッカリしながら、家までの道のりを歩いて帰る。
星を見ながら歩いていると、カバンの中の携帯の着信音が鳴った。
慌てて取り出して表示を見ると、ｼﾞｪｼﾞｭﾝさんだ。
A：ｼﾞｪｼﾞｭﾝさん？
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：ごめんね〜、思ったより仕事長引いちゃって。お店閉まっちゃったね。
A：え？閉まっちゃったみたいって、今どこですか？
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：…実は今、greenの前。タクシーで急いだんだけど。
A：ｼﾞｪｼﾞｭﾝさん！！そこから動かないでください！
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：え？え？どういうこと？
A：今行きますから！
私は、そう言って電話を切ると来た道を走って戻った。
A：ｼﾞｪｼﾞｭﾝさん！！
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：え？はやいね！？
A：ちょうど…歩いて…帰る途中、電話あって…
私は息を切らしながら、途切れ途切れ話す。
ｼﾞｪｼﾞｭﾝさんはそんな私を見ながら微笑んでる。
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：それで、走ってきてくれたんだ？
A：いや、だって、何か申し訳なくて。忙しいのに折角きてくれたのに…
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：あ！でも、お店閉まっちゃったし、どこで話そうか？
A：う〜ん、…そ〜だ。私の家ここから近いんですよ？家来ます？
ｼﾞｪｼﾞｭﾝ：え？大丈夫？
A：大丈夫ですよ〜。少し散らかってるかもしれないですけど。その方が時間気にしないで話もできそうですし？！
いつもは一人でさびしく歩くアパートまでの道のりもｼﾞｪｼﾞｭﾝさんと話しながら歩けば楽しくって、あっという間だった。
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作者名：kiki
