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ノリLevel.5.

「で、今の成績状況は?」


五十嵐本人の希望により、さっそく今日の放課後から毎日勉強会が開かれることになった


「……数学は平均点に届いてないです」
「赤点は?」
「それはまだ!」


まだ、ということはいずれ取るつもりだったのだろうか…
まぁいいや。とりあえず進めよう


「じゃあワーク解いて、分からなかったら聞いて」
「はい!あかーし先生!」


よし、やるぞ!と意気込んでワークを開いたのも束の間、パタリと閉じてしまった


「え、なに?」
「うん、無理!」
「はい終了。俺もう帰るね」
「わあああ、嘘です頑張ります!!!」


本気で帰ると思ったのか、赤葦の鞄を掴み、必死に止めた
その反応が少し可笑しく思い、フッと笑い席に着く

まぁ帰るつもりはさらさら無いんだけど


「なんか数学って、公式覚えちゃえば楽勝とか言うけど、こんがらがるんだよね」
「あぁ、たしかに。いっそ問題形式ごと覚えたらいいと思うよ」
「お、なるほど」


などと雑談を交えつつ、2人は必死に頭を働かしていた

現代文ってたまに意味のないことを聞いてくるよな
特に作者の心情とか
そういうのって正解が無いとか言いながら採点基準が厳しい

赤葦は諦めて他の教科に移ろうかとワークを閉じようとした


「そこ、前の段落に載ってるよ」


五十嵐にそう言われるまでは


「え、っと…」
「作者の心情とかたいがい文を組み合わせたらなんとかなる!はず!!」


そう言ってグッと親指をたてた五十嵐

赤葦の頭にある考えがよぎる


「……じゃあ、古典になるけど、この訳は?」
「えっと…1年でやった使役だよね。『賢い者は賢い王に使者として行かせる』かな」


やっぱり、国語は得意教科だ
じゃあ例えば、俺が数学を教えて五十嵐が国語を教える…なんてことは可能だろうか


「あ、あかーし、もしかして……自分の分からない問題、私に解かそうとしてる!!?」
「違う」
「え、はやっ。ま、まぁ国語だけは得意だし?大体順位も1桁だけど??」

___今、なんて言った??
大体1桁?
なんだそれ。俺より賢いじゃないか


「数学のお礼に教えてあげてもいーよ!」


マジか。それはおいしい話だ
苦手な記述問題の解き方を教えてもらおう、そうしよう!


「あ、あかーしさん…?怒ってるの…?」
「……五十嵐」


心配する五十嵐の目を見て、こう言った


「国語教えてください」

ノリLevel.4ノリLevel.5ノリLevel.6



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おこめ(プロフ) - ログイン出来なくなったため、新しいアカウント「おこめ」で作り直します! (2018年9月25日 20時) (レス) id: bc61dc17ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2017年5月21日 15時

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