あかーしたまにはノッて来て！【ハイキュー】

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,800 hit

.

ノリLevel.４.

｢赤葦さん｣

昼休み、友達とご飯を食べていた赤葦に五十嵐が声をかけた
彼女の顔を見れば真っ青で、具合が悪そうだ

｢どうしたの？もしかして具合悪い？｣
｢ううん。元気｣
｢とても元気そうには見えないけど｣
｢勉強、教えてください！！｣

ﾌﾞｫﾝという効果音がつきそうな程勢いよく頭を下げた

勉強？やればできるんじゃなかったっけ？
てかなんで俺？
他に友達いるだろ？

｢え、五十嵐ってそんなにバカだったっけ？｣

俺、てっきり賢いんだと思ってた、と続ける
テスト前に遊び呆けていたのは事実で、本当に微塵も勉強していなかったのか？

｢私が賢そうに見える！？｣
｢あぁ、だよね｣
｢あれっ酷い｣

確かに言っちゃ悪いがウチのエースみたいにバカさが滲み出ている……気がする
(さすがに断定しては可哀想だ)

｢お願いします！今度成績悪いとバイト辞めさせられちゃうんだよー…｣

えっ、バイトしてたのか

｢ダメ…ですかね？｣
｢いーじゃん、教えてやれば？｣

今まで黙々と弁当を食べていた赤葦の友達が声をあげる

｢お前バカではないだろ？人に教えることぐらい簡単じゃねぇの？｣
｢いやだからって俺別に賢いわけじゃ…｣
｢ほんとに少しでいいの！数学！！お願いします！！！｣

語尾になるにつれ、声が大きくなっていく
はぁ、とため息をついて彼女を見る

教えるのは全然嫌じゃないけど、果たして俺の力で彼女の成績を上げられるのか…
そもそも今の成績の状態は…？

｢…わかった。できる限り頑張る｣
｢ほ、ほんと！？ありがとう！！あかーし好き！！｣

いやだから何でこの人はこう恥ずかしいことをスラスラと言えるんだ…

｢えと、キミもありがとう！赤葦の友達くん！｣
｢俺同じクラスなのに名前覚えられてないの？｣