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ノリLevel.1.


私立梟谷学園高等学校

の中の2年6組では、漢字の小テストが行われていた
みな昼食後で眠気に襲われそうになりながら、必死に頭を働かせている


「.....ッ...」


こっくりこっくりと舟を漕ぐ、ただ1人を除いて。


「残り1分」


セットされたタイマーをチラリと見て、先生が言う
その言葉でハッと目を覚ました

___残り50秒

手元のプリントを見ると、まだ3問しか解けていない
問題はあと17問も残っている

___ヤバい。このままでは追試確定だ

20点満点の小テストが3回行われ、合計点数が45点を越えていないと追試だ
そして今日が3回目のテスト
今までのトータル点数は30点
最低15点は取らなければ追試は確実


「残り30秒」


必死にシャーペンを走らせる
合っているかは二の次だ

チラリとタイマーを見る
ついに10秒を切った


タイマーが鳴ったのと彼女がペンを置いたのは同時だった


「あー、終わった終わった」
「どうだった?」
「割と自信ある」


「.....赤葦...どだった?」
「お疲れ。俺はまぁまぁかな。...五十嵐は...」
「...」
「...追試回避までの点数は?」
「15点...」
「.....ごめん」
「謝らないでよ!追試頑張るから!!」
「追試受ける前提なんだね」


舟を漕いでいた彼女の名は、五十嵐A

五十嵐と話している彼の名は、赤葦京治


「あかーしあかーしあかーしあかーし」


ペシンペシンと前の席に座っている赤葦の背中を叩く


「なに?」
「アイス食べたい!」
「急だね」
「もう6月だよー?気温高くなってきてるし、冷たい物が食べたいよー」
「どちらかというと湿度の方が高い気がするけど」
「小さいことは気にしないの!ねぇ、アイス食べに行こうよー」


暑くて溶けそう、と唸る彼女を横目に、赤葦はさっさと授業の準備をする


「ねぇ、一緒に食べに行こうよ!」


赤葦の動く手がピタリと止まった

一緒に食べに行こうよ?
思春期真っ只中の男女が2人で?

というかなぜ俺はドキドキしているんだ


「え...ちょ、赤葦さーん?無視ですかー?」


五十嵐の方は何も考えていなさそうだし、大丈夫...なのか?
何だかいけない事のように思えたが、結局半ば強制的に食べに行くことになった



赤葦京治は、いつも振り回される


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ノリLevel.1ノリLevel.2



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おこめ(プロフ) - ログイン出来なくなったため、新しいアカウント「おこめ」で作り直します! (2018年9月25日 20時) (レス) id: bc61dc17ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おこめ | 作成日時:2017年5月21日 15時

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