傷だらけの刀鍛冶の息子は本丸に帰る【刀剣乱舞】

Aさんの診断結果

27「奏刀、今日は一緒に寝よう。」

『え、いいけど、どうしたのいきなり、、、』

「いや、奏刀の意思を邪魔する奴が現れないようにな。」

『ハハハ、なんだそれ。』


「気にするな。」



＊＊＊


『三日月はあったかいなー』

「そうか？奏刀は冷たくて気持いぞ。」

『ふふふ、そっかそっか、、』

「あぁ。主は俺のものだ。」
ｷﾞｭｩ

『三日月、苦しい、ん？主って？』

「あぁ、気にするな。」

『そればっかりだな。俺は気になるぞ。』

「よいよい、もう寝ろ。」

『あぁ、、』





俺は夢を見た。

赤い人が、ずっと手を握ってくれる夢。

まわりには赤い人だけじゃなくて、たくさんの人がいた。


みんな俺を呼んでいる。

でもなんて言ってるの？



聞こえないよ。




聞かせて、、




「「「「「主！！！！」」」」」

『!!!』ｶﾞﾊﾞｯ

布団から飛び起きた、





「どうした、奏刀」


まだ寝ていない三日月が妖しく笑う。


『僕は、、なんでこんなところにいるんだ、、、？』


「・・・」


『みか、ずき、、？』

「奏刀、帰るなぞ言わんだろう？」


『っ、、！か、帰る！』

布団から出る僕を三日月が引き寄せる。


「奏刀、お前は一度帰りたくないといったのだぞ。」

『そんなの知らない!僕は帰る!!』


ｿﾞﾜｿﾞﾜと背筋が凍る。

三日月の腕の中で固まる。
三日月はそんなこと気にせず頬をや頭を優しく撫でる。

「奏刀、言っていたことが違うぞ。嘘をつくのか？」


『三日月こそ、、なにも知らない僕を騙しただろ。』

「本当のことを言った上での言葉だ。」

『嘘だ!本丸のことを話してないじゃないか！それじゃ意味ない、僕は本丸に来て知ることができた！僕は帰る。どんなことがあっても、傷を受け止めると決めたんだ。忘れるなんて僕が許さない！』


「・・・なら主、かくれんぼをしよう。奏刀が勝てば返してやろう。俺が勝てば、わかるな？」

ｿﾞﾜｧ

『っ、！』ﾀﾞｯ


急いで駆け出す。


隠れる場所、、

見つからない場所。




『あ、ここ、、、本丸と同じ、、』


たしかこっちは短刀部屋で、その隣に大太刀部屋があるんだ、、


それで、



『・・・よしｯ』


覚悟を決めて短刀に入って、そこからまた奥の部屋へ行く。

通路を挟んでその先の部屋が太刀の部屋の一つ。



そこで物置に入る。



『同じなら、この辺に鶴丸の仕掛けが、、』


ｶﾞｺｯ



抜け穴作ってたの教えてくれて(密告)ありがとう光忠。

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