【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

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Aさんの診断結果

やっぱり見た目は女の子ジョウン「ｴﾘﾝ、あそこに白いたてものが見えるだろう。」

ジョウン「あれが王宮。このリョザ神王国の国王。真王陛下がおられるところだ。決して豪華すぎず清楚で上品な、まさに真王陛下のお人柄を表したようなお住まいだ。」
ｴﾘﾝ「へえー。私、こんな大きな町来たのはじめて。」
ジョウン「お、そりゃいい経験だ。リーラオは来たことあるか？」
『うーん、来た気もするけど、無い気もする。』
ｴﾘﾝ「ふふ、なにそれ。」
『広い町にはあまり出なかったし、町に来てすることは盗みか殺ししかなかったよ。』
ｴﾘﾝ「・・・リーラオ、その腕の縄、解かないの？」
『これは、、、なんとなく、、外したくないんだ。』
ｴﾘﾝ「・・・そっか。」

「はぁい。そこのお嬢さん方」
ｴﾘﾝ「ん？」
『僕も？』
「そうよぉ！ここの首飾り買っていかない？いい嫁入り道具になるよ！」

『じゃ、僕はいらない。』
ジョウン「嫁入りだと！？この子たちはまだ14だぞ！」
『(僕、18)』
身長は無事にｴﾘﾝをこえました。
「14ったってもうお年頃じゃない。」

『？どうした、ｴﾘﾝ。』
ｴﾘﾝ「、、、」
竪琴の音色に反応し、そちらへ向かったｴﾘﾝ。
『どうしたんだろ』

エリンは、竪琴の音色に集まる人だかりに身を押し込んでいった。
僕はそれに着いていく。

中央には、竪琴をひくおじさん。

なぜか残念そうにするエリン。
そういえば、
『エリンはよく竪琴を弾いてたね。それはジョウンが？』
エリン「ううん。これは、」ﾄﾞﾝ
質問に答えてくれると思ったのに。
エリンの体を押すように、商人は通過していった。
反動でエリンは倒れそうになったが。

ｸﾞｲｯ

『危ない、、』
僕がエリンの体を引いた。

エリン「あっ、、、！」

そして、エリンは竪琴を落としてしまい、

エリン「あぁ、、、」

とても、悲しそうだった。

ガシャンと酷い音を立てて割れる竪琴。
それを拾い上げるエリン。

『エリン、新しい竪琴買おう。ジョウンなら買ってくれるよ。』

エリン「ううん。それじゃダメなの。これは、、、大事なものなの。」

わからなかった。

僕からはただの竪琴にしか思えないのに。

これが、物の記憶。思い出というものなのだろうか。

『わかった。じゃあ、竪琴のお店に行こう。直してくれるかもしれない。』

エリン「ﾊﾟｱうん」

とても嬉しそうに笑う。
うん。よかった。