【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

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Aさんの診断結果

僕はもう、大人なんです次の日

『エリンさん、僕の服はどこ？』

ｴﾘﾝ「待って！あなたの名前を考えてるから待って！」
『いや、服、、』

今の僕の格好は、ズボンに、上半身は包帯のみ。
肌寒い。
それに、ズボンは嫌いだ。太ももの内側に布があるのは苦手。

ｼﾞｮｳﾝ「君。この服だが、女物だぞ？町で買ったほうが、」
『いや、僕はスカートじゃないと嫌だから。』
ｼﾞｮｳﾝ「しかしなぁ、このナイフも。」
『あ、仕込み！』
ｼﾞｮｳﾝ「子供がこんな危険なものは行かん。」
『え、僕は大人だ。』

ｼﾞｮｳﾝ「！そうか。だが、男は男らしく、」
何かに気づいたジョウン。
『生きていくために、女の姿でなにが悪い。生きるために人を殺してなにが悪い！』

ｴﾘﾝ「人を殺す、、、」
ｼﾞｮｳﾝ「そうか。なら仕方がない。だが、過去は過去。これからは人を殺してはならん！」
『ｲﾗｯえ、なにそれ。意味わかんない。ふざけるな。』
ｼｭﾝｯｻﾞｯ
ｼﾞｮｳﾝが持ってる仕込みとワンピースを奪い取って後ろへ回り込む。
ﾁｬｷｯ
『僕は殺さなきゃいけない。生きたいから殺す。それ以外にない。』

ナイフをもった手をピンと伸ばし、ｼﾞｮｳﾝの首元へ向ける。
ｼﾞｮｳﾝ「わかった。あれこれ指摘するのはやめよう。しかし、ここにいる以上、お前は私の子も同然。しつけはするぞ。」
『ﾋﾟｸｯ親？親って、、、何だよ、、』

ｴﾘﾝ「・・・やめてよ。そんな、悲しいコトばかり言わないで、、、」

涙を流す少女。
わかんない。わかんないよ！

ｼﾞｮｳﾝ「それより、腹が減ったろう。飯にしよう！」
『・・・いらない。』
ｼﾞｮｳﾝ「あ、おい！腹は空かんのか！」

『二日に1食。それで十分だ。』

それだけ告げて家を出た。

親なんて、僕にはいない。

僕は、、
生きるために殺したんだから。

いいじゃないか。
生きたいって、望んでも。

それから、また日は過ぎた。
こんな生活にもなれてきただろう頃。
ジョウンが呼び出した。
エリンも机に座って、大事な話らしい。

ｼﾞｮｳﾝ「お前は、、、水久(すいく)の民か？」

『！しって、るのか、、？』

驚いて、ガタリと椅子から立ち上がった。

ジョウン「あぁ。実在しているとは思わなかった。だが、お前の言動でなんとなくわかってきた。」

『・・・』

ｴﾘﾝ「すいくの、民？」