【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

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Aさんの診断結果

表情で相手の気持ちを伺えるエリン「あ、王獣。」

窓から見える草原と王獣。

『エリン、早く。』
エリン「あ、うん。」
エサルとジョウンのところへ駆け足で向かうとき、男子生徒二人にまたお辞儀したエリン。

『お辞儀って面倒だね。』
エリン「挨拶はちゃんとしなきゃ。」
『ふーん。』

実際、興味はない(本日二回目)

今度は、エサルが戸を開けようとしたら、ジョウンが反応した。

ジョウン「ちょっと待った！今は教導師長はどなたがなさっておられるんだ。」

エサル「・・・入ればわかるわ。」

無言で戸を開け中に入るエサル。

ジョウン「お、おい、勝手に入って、、」

エサル「カザルムにようこそ。教導師長のエサルです。」

ジョウン「え、」ﾌﾟｩｰ

エリン「ひぇ！？」
『・・・』

エサル「もう2年も前から私が教導師長をやっているの。」

ジョウン「それはそれは、君は、名誉や出世というものに、興味はないと思っていたが。」

エリンが律儀に戸を閉め入ってくる。
エサル「ここはタムユアンじゃないのよ。カザルムではね。教導師長は一生ここで過ごす。野心があったら務まらないわよ。」

エリンは当たりの本を見つめていた。
僕も、読んだことないのばかりで、読みたい気持ちはよくわかった。

エサル「エリン。リーラオ。」
エリン「はい！」
『・・・はい。』

エサル「そこに座ってちょうだい。今、美味しいお茶を用意するから。」

＊＊＊

エサル「どうぞ」

エリン「ありがとうございます。」
『、、ありがとう、ございます、、』

エサル「合否はともかく、今夜はこの宿舎でお泊まりなさい。長旅でつかれているでしょうから、試しは明日にしてもいいけれど、どうする？」

エリンは、茶を飲むジョウンを見つめた。ジョウンが頷いたのを確認して、
僕と顔を見合わせた

エリン「もし今から行って頂けるなら、今のほうがいいです。」
エサル「ならそうしましょう。でも、まずはお茶をのみなさい。落ち着くわよ。」

エリンは、匂いを嗅いで、飲み込んだ。

エリン「おいしい！」
エサル「カリムの実の皮で作ったお茶よ。」
エリン「カリムの？あの硬い皮を干して作るんですか？」

『(あぁ、似てると思ったわけだ。)』

エサル「ｸｽいい顔になったわね。それじゃあはじめましょうか。リーラオ。」
『ﾁﾗ』

茶の匂いを嗅いでいるのをそのままに、目線をずらす。

エサル「一緒にやる？それとも一人ずつのほうがいいかしら。」

『！一緒がいい、、、です、。』

エサル「わかったわ。」