【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

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Aさんの診断結果

見た目は大事に中身は大荒れ次の日、僕は早朝の街をあるっていた。

『おばさん。これください。』

買ったのは髪飾り。
昨日、エリンに言われた、
〈女の子らしくするなら、髪飾りとかつけたら？〉
と言われたから、青色のガラスで作られた花を買った。

「あら、綺麗な白い髪だこと。これおまけよ。」

と、僕の買った青い花をカチューシャにとめて、それを付けてもらった。

『・・・？あり、がとう？』

「はい、まいど～」

髪飾りをあまりつけたことはないから、なんとなく違和感を覚えながら、当たりを見回した。

『さっき、鈴の音が聞こえたけど、遠くなってる。どこだろ。』

微かに遠くなっていく鈴の音を追いかけて、駆け足になった。

着いた場所は王宮。
『へー、でっかいな。』

ここ数日で気づいた。
人ごみも恐怖心は減ったな。

僕はざわざわとした人を観察していた。

そして、
王が挨拶をした。
「今日この日、60年という長い年月を無事に生きてこられたことを、天と地、全てを司る神々に感謝します。みなさん、今日は集まってくれて本当にありがとう。存分に楽しんでちょうだい。」

あの人が王なんだ。全てを知って、全てを理解し、平和を守るような優しそうな人だ。

すると、大きな馬車がやってきた。

『・・・獣くさい』

なんだろう。この匂い。
嫌だな。

王の前には一輪の花をもった男。

『どこかで見た顔だな。』

そして、布を取られた檻の中には王獣。

『あれが、、王獣。』

真ん中には小さい王獣。
色が、違う。

王はあまり良い顔はしてないな。

ふと、王獣の隣にいる男に目が映った。
何かを吹こうとしてる。
なんだ？あれは。

嫌だ。嫌な予感しかない。

胸がざわめく。
そして、走り出す警備の人。

あれは、竪琴の店にいた、、、、

その人に声をかける警備の人は、昨日の、、、カイル、、