【獣の奏者エリン】混血の異種はアクン・メ・チャイ

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:8,712 hit

Aさんの診断結果

解けた歯車・壊れた時計エリンが竪琴をもらいに子屋をでて、僕は散歩をしていた。
暗いからとジョウンに止められたが、相手を傷つけないという約束で許可がおりた。
もちろん「怪我もするな」とは言われたけど。

そして、ヌックとモックが絡まれてるのに出くわした。

『！おい！やめろ！』

二人の胸ぐらを掴む大男は、けらけら笑いながら馬鹿にしてきた。

「女のガキ一人でどうにかなると思ってんのかぁ？」

女の姿だから仕方がないか。

『二人は僕の連れだ。なにかしようならただじゃおかない。』

ヌック「ボウス、、」
モック「リーラオ、、、」
太ももにつけた仕込みに手を伸ばすと、突然何かが飛ばされた。

『！うしろ！？』

振り返って見ると、暗闇に紛れるようにマントを着た男が歩っていった。

そして、ドサリと倒れる大男。
ヌックとモックは恐怖でか、走って逃げてしまった。

『あ、ちょ、、、っ、、』

僕は大男の額にめり込んだサイコロを取って、
マントの男を追いかけてた。

『待て！』

男は二人いた。
一人が振り返った。

『さ、さっきのは、、なんだ？』

そういえば、ジョウンやエリン以外とはあまり離さないからな。
苦手だな。。

「どうするよ、、」ｺｿ
「お前の招いたことだ、」ｺｿ

聞こえてるよ、、、

あ、あの左側、、たしか竪琴のところで、、
『さっきのは、』
「悪いな。お嬢さん。俺たちは先を急いでいるんだ。」

『・・・』

急いでる？
なにか引っかかる。
そして、ふと感じた、血の匂い。

あぁ、こういう奴らか。

『返す。』

ﾋｭﾝと風を切ってサイコロが飛ぶ。

ﾊﾟｼｯ
「おぉ、イイ線してるねぇ。」

『僕はリーラオ！連れを助けてくれたこと、礼をいう。』

「悪いがもう会うことはないと思うぜ。」

そして、男は背を向けた。

『ある！また、いつか会う。』

手の甲でひらひらと手をふる。
そして、あいつらが立っていたところにキラリと何かを見つけた。

それは、サイコロが二つと一枚の紙。
サイコロは重石代わりか。

紙には一言。
カイル。

『・・・名前、、だよな。』

子屋に帰ると、ジョウンに怒られた。
エリンは、治った竪琴を鳴らして、とても嬉しそうだった。