Aさん、みてくれてありがとうございます。
欲のない彼女に、悪魔は囁いた次の日。
『昨晩、11時8分頃。米花町○○××で、発火事件が発生し、犠牲になったのは館ヶ良圭佑38歳。
尚、発火原因は不明で、車内にいたことにより事故だという方向で捜査を進めている様子です。』
夕「・・・は?」
意味がわからない。
は?
死んだ?
ふざけるなよ、、!
消えた。また消えた。
いつも、自分のまわりでは誰かが消える!
期待を寄せたモノが消える!
どうして!!
私は、そのまま学校へ登校した。
その日は退屈で仕方がなかった。
教諭の死ということで警察がやって来たり、呼び出されたりしていた私も事情聴取を受けた。
が、薬のことなんて言わなかった。
言っても、変わることはなさそうだったから。
そして、午前のみの学校を出て、ポアロへ行った。
昨晩、彼を殺した。
事故死に見せかけたため、都合よく捜査を進めていた。
いつもどおりにポアロへバイトに言っていたら、正午すぎ、彼女がやってきた。
開放されたと期待していたのに、彼女の顔は暗かった。
「こんにちわ。夕さん。」
「どうも、、あ。注文ですね。いつもどおり、カフェオレで。」
「かしこまりました。」
いつもの夕さんではない。
カフェオレを用意して、向かえば2度目に会ったときの本。
あのときから、館ヶ良に協力していたんだ。
彼女はただ、その本を見つめていた。
「先生が、亡くなったと聞きました。夕さん。やはり、悲しいのですか?」
カフェオレをおきながら、聞いてみた。
実際気にはなっていた。その真意を、僕は知りたい。
夕「悲しいと、言うんですかね。本当、なんだろう。もう、この本も必要なくなっちゃいました。」
「夕さんは、先生が大切でしたか?」
「っ、、!私には“先生”しかいなかった、、!」
震える言葉。
「あなたの望みは、なんですか?」
その悲しみは僕のせいだ。
出来ることなら何でもしたい。
「・・・私は、なにもいらない、、、!」
店をでて走り去る彼女。
その目には、悲しみでもなく、苦痛でもなく。
後悔だった。
「、、可愛そうな方だ、、」
それにただ、罪悪感と優越感に埋まるしかなかった。
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泡沫斬夜(プロフ) - 降谷かのんさん» 有難うございます!がんばります! (2015年1月22日 18時) (レス) id: b08ff60818 (このIDを非表示/違反報告)
降谷かのん(プロフ) - 続編楽しみにしています!! (2015年1月22日 17時) (レス) id: 865cd0780e (このIDを非表示/違反報告)
泡沫斬夜(プロフ) - かのん♪さん» お気に入りだけでもなくコメントまで!ありがとうございます!がんばります!! (2015年1月7日 22時) (レス) id: b08ff60818 (このIDを非表示/違反報告)
かのん♪(プロフ) - お気に入り登録してみてます!更新頑張ってください! (2015年1月7日 21時) (レス) id: 865cd0780e (このIDを非表示/違反報告)
泡沫斬夜(プロフ) - 美歌月なおさん» ありがとうございます! (2015年1月6日 10時) (レス) id: b08ff60818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泡沫斬夜 | 作成日時:2015年1月5日 0時