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Aさんか、よろしくね。

鴉と烏10也烏視点

高校の屋上に、烏たちに連れてきてもらった。

けれど、僕はどうせ、群れをなせない白い烏だから、黒いカラスたちに睨まれても仕方がない。
どう、言ったらいいのだろう。

今更、孝支と目を合わせるのが怖くなってしまった。

菅原「あの、也烏。」

声をかけられた。

かける言葉も浮かばないまま、振り返った。
目の前には、不安そうな孝支の顔。

ただ、なんて言ったらいいかわからなくて、
第一声が

也烏「これ以上心配させないで!」

これだった。
こんな言葉かけたかったわけじゃないのに、
震えた声で、ただ怒りと悲しみがごちゃまぜになった感情をぶつけるだけ。

何がしたいんだ、、!

菅原「也烏、ごめ((「謝らないで」え、」

ただできることが見当たらなくて、謝ろうとする孝支を止めていた。
孝支は悪くない。悪いのは僕のほうだ。

ポスッ

孝支に抱きついた。
見せられる顔がない。面をつけてるのも忘れて、ただ、謝る言葉を、自分の頭から探していた。

也烏「僕のせいでもあるから、孝支は誤っちゃだめ。」

声の震えは増していて、強く涙をこらえた

菅原「也烏、顔あげて。也烏のせいじゃないんだ。俺が、自分から名乗り出たからこうなったんだ。」

孝支と顔が会う。

面の穴からぼやけた視界。
孝支は、僕から面を取って、僕の瞳をじっと見つめる。

そしたら、目から大きな雫が垂れて、息が苦しくなった。


也烏「僕は、馬鹿だ。孝支にこんな目に合わせて、怖い思いさせて、僕は、、」

何がしたいのかわからなかった。
探していた謝罪の言葉は見つからなくて、
ただ、自分でも理解できない言葉が、涙と一緒に溢れてきて。

菅原「泣かないで。俺は也烏の涙なんか見たくない。もう、也烏の重荷になりたくないんだ。」

孝支の大きな手が、僕の頬を触れる。

昔、僕が泣いてたとき、一緒になって孝支も泣いた。
悲しさを分けあおうってやってたのに、今じゃ僕だけが悲しみと苦しみで押しつぶされて。

僕には泣くことしかできなくて。

菅原「也烏、殺しも仕事も嫌なら、断ればいい。俺は、自分くらい守れる。也烏を守れるくらい、強くなりたい。」

孝支の声が震えた。

孝支、君は僕の重荷みたいな言い方だけど、僕は君に救われているよ。

昨日、飛んでるとこを見たんだ。

あれでさ、僕も飛べるんじゃないかって、思えたんだ。

だから、




もう大丈夫なんだよ。

鴉と烏9鴉と烏10鴉と烏11



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地下猫 - 面白かったです!俺、HQもリボーンも大好きなので読んでて楽しかったです!!でもなんで小説で書かなかったんですか?? (2015年7月9日 3時) (レス) id: 9300b6a9c2 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫斬夜(プロフ) - 狂ちゃんさん» ノヤっさんを出そうか出すまいか悩みまする(´ヘ`;)あ、他に考えてる奴はノヤっさんと幼馴染だった気がする。 (2014年11月11日 23時) (レス) id: fbf692133a (このIDを非表示/違反報告)
泡沫斬夜(プロフ) - 琳鶯さん» ヒャッハーー!! ありがとうございます!m(_)m続き頑張るです! (2014年11月11日 23時) (レス) id: fbf692133a (このIDを非表示/違反報告)
琳鶯 - ヒャッハー!最っ高に面白い! 続き期待します。 (2014年11月11日 22時) (携帯から) (レス) id: 2912a2f0fd (このIDを非表示/違反報告)
狂ちゃん - ノヤっさんの話が見てみたいです(´・ω・`) (2014年11月11日 21時) (レス) id: 038efd62db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:泡沫斬夜 | 作成日時:2014年11月11日 0時

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