会えない数だけⅤ ～Next series～ (ページ40)

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Kentaro.

『あー、ほんっとにA可愛かった」

謙「ねえ、それ後何回聞けばいい？」

『永遠に』

後夜祭に出れない俺達は荷物を片して事務所へ向かう

『やっすーは凪ちゃんと回れた？』

謙「あー回れたよ」

『どうだった？ねえ、どうだった？』

謙「どうだったって言われても何もねえよ」

『2人共本当にお似合いだったよ、ほら』

そう言ってさっきまで美勇人とAのツーショットを

じっくり見ていた画面から俺と凪が仲睦まじく

廊下を歩いて話している姿の写真を見せてきた

謙「これ誰が撮ったの」

『A、俺と居たのに2人のこと見てずっと興奮してた！』

謙「盗撮かよ(笑)」

そう言いつつもその画面から目は離せず

内心めっちゃ嬉しくて

『やっすーニヤけてる、キモい』

謙「別にニヤけてねえよ！」

『素直じゃないね～』

謙「お前は素直すぎるの」

事務所に着くや否や美勇人は昨日今日で撮った

Aとの写真をレッスン場にいたJr.一人一人に

自慢するように見せて終始皆んなに呆れられていた

「やっすー大変だったね」

謙「萩ちゃん止めてきてよ、俺無理もう」

萩「やだ、美勇人一回話すと止まらないじゃん
特にAちゃんのことになると」

自慢している美勇人の姿を見て2人で笑う

彼奴は何処までも素直でいいな、ってたまに思う

俺だって美勇人みたいにそうしたいけど

キャラ的にキツイから絶対無理

謙「ボチボチってとこか」

萩「ん？」

謙「や、なんでもない」

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