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Kentaro.
『出来た！』
「ほぼ私がやったけどね」
『そこはいいの！』
毎日仕事が無い日は最終下校ギリギリまで残って
最高の看板を4人で作り上げた
謙「Aと凪ごめんな？毎日残れなくて」
「大丈夫ですよ、寧ろ有難う御座います」
凪「意外と2人でやった方が早く終わったり
しちゃったり、なんて？(笑)」
謙「はぁ？！俺は少なくとも美勇人よりは出来てたからね」
『やっすー美術センスゼロじゃん！
俺毎年美術の成績いいもんね〜』
「張り合うレベルが低すぎる」
校門前で先生達が俺らの作った看板を付けて
ようやく完成したと実感が湧き、それを4人で見上げる
凪「明日、文化祭なんだね」
謙「初めての文化祭だもんな」
凪「どんな感じなんだろう」
謙「そりゃ楽しいよ？
後夜祭とか盛り上がり半端ないしね」
凪「謙ちゃん、出れないんだよね後夜祭」
謙「居て欲しかった？」
凪「や、別に」
謙「素直じゃないね〜(笑)」
そっぽ向きながら話す凪は少し可愛くて
そりゃ俺だって最後まで居たいし
4人で思い出作りたいな〜、なんて思ってたし
謙「仕方ない、そんな凪さんに時間をやる」
凪「へ？」
謙「2日間共、俺の休憩時間凪さんに上げまーす」
凪「え、いいの？」
謙「どうせあの2人はなんだかんだで一緒に回りそうだし」
凪「そっか、うん、貰う(笑)」
" お前ら早く帰れよ〜 "
なんて昇降口から俺ら4人に声を掛ける先生に従って
美勇人とAは相変わらず言い合いしながら
昇降口へ足を運ぶ
「なんでよ〜、だって一緒に居たらまた睨まれる」
『そんなの俺が守ればいい話じゃん！』
「そんな無責任なこと言わないで、このヘタレが！」
『、、ヘタレェ？！』
いつどこにいてもあの2人の言い合いは耐えなくて
凪「2人共、本当楽しそう」
謙「早くくっつけばいいのにな」
凪「やっぱり謙ちゃんも思うよね(笑)」
後ろ姿を追いかけながら話す俺ら
俺は早く凪と付き合いたいな〜、なんて
美勇人じゃないからあんなに前面に出せないから
伝えるのもまだまだ先な気がする
.
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2018年4月19日 7時
