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Nagi.
凪「もー、何処？」
安井先輩も来てくれるかと思って言ったのに
普通に1人で倉庫に来ちゃったし
凪「うわ、重っ」
女子1人じゃ持てない重さ
棚から何とか取って床に置き、とりあえず休憩
凪「よし、行くか」
両手で抱えて倉庫の外へ出す
「緑も取ってくださーい」
凪「へ？」
「だからー、緑も取ってくださーい」
ペンキ視界が塞がれていて前が見えない
けど声だけですぐ分かって
凪「安井先輩、自分で取って下さい
私もうこれ以上重労働したくない」
謙「ハハッ、バレたか(笑)
じゃあ俺が取り終わるまで待ってて〜」
凪「えー？重いのに」
謙「帰りアイス買ってあげるから」
凪「、、じゃあ」
物で吊られながらも倉庫の外で先輩を待っていた
小さいけど私が取ろうとしていた棚のペンキを軽々と持ち
５分もかからず外へ出て来た
謙「ほら、貸して」
凪「何をですか？」
謙「ペンキ、重いっしょ？」
凪「大丈夫ですよこれくらい」
謙「これでもレディーファースト」
凪「先輩重そうだし」
謙「女の子は黙って言うこと聞いてればいいの
分かった？」
凪「、、はい」
重たいペンキを安井先輩に渡せば
２つ持っても軽々しくて、男らしく思えた
でも腕も顔も赤くなって来ていて
我慢してるのかな、って
凪「先輩、ありがとう」
謙「あー、タメ語使った！」
凪「へ？」
謙「やっとだよ〜、俺ら2人だと何処か固くてさ
美勇人達羨ましく思えちゃって(笑)」
凪「まあ、美勇人先輩がAに尻に引かれてるだけ
っていうのもありますけどね(笑)」
謙「だから俺らも、タメ語でね？
それと先輩はナシ！謙ちゃん！謙ちゃんって呼んで！」
凪「謙ちゃん？！」
謙「俺呼ばれたかったんだよね〜、これ」
立ち止まって私を見て笑う先輩
何これ、めっちゃ可愛いじゃん
凪「、、謙ちゃん？」
謙「、、やべえ、それマジやべえ」
凪「ハハ(笑)」
謙「じゃ、行くぞ！凪〜」
" 凪 "
呼び捨ての破壊力、初めてトキめいたのを
今でも覚えている
.
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2018年4月19日 7時
