会えない数だけⅤ ～Next series～ (ページ31)

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Ruri.

" 瑠璃なら大丈夫だって！ "

なんて森田家から帰宅途中、鈴音からラインが来ていて

その時に顕嵐にラインしたらしたらで

" お前の親大変なことになってんぞ～ "

なんて全く違う答えが返ってきて

瑠「他人事かって」

凪「ん？」

瑠「ううん、何でもない」

" 冴えない顔～ "

なんて笑いながら私の前を歩くママ

呑気でいいな～、なんて

そういえば、ママってパパとどんな恋愛してきたんだろう

聞いたことないや

そんなことを頭の片隅に置いて

顕嵐から来たラインを返す

" 顕嵐が面倒見て "

そう打って送ろうとした瞬間、画面が切り替わった

瑠「、、もしもし」

「、、もしもし」

あぁ、聞きたかった声

落ち着く声

どんな時でも変わらない声のトーン

瑠「利音、、」

利「ごめん、遅くなって」

電話口で謝る利音を想像すると

本気で謝ってるんだと

瑠「遅いよ、馬鹿」

利「馬鹿はどっちだか、、(笑)」

利音の笑った時に掠れる声

ちゃんと笑ってるって証拠

凪「フフッ(笑)
瑠璃、ママスーパー寄るから先帰ってて！」

瑠「分かった～」

きっと私が電話している相手が利音だと分かったのだろう

スキップしそうな勢いでスーパーへ向かうママを

後ろから見ていたら、なんだか心が穏やかになれて

瑠「利音、」

利「ん？」

瑠「大好きだよ」

何故か、気持ちを伝えたくなった

利「そういうのは男から伝えるもんだろ」

瑠「今日くらいいいの」

利「まあ、瑠璃は男だもんな」

瑠「ウザ」

利「俺は愛してっから」

間があった

その後に発した言葉は

今までで1番嬉しくて

心に響いた

.