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Aran.
「いいな〜、俺も行きたかった。
ね？あれん」
顕「じゃあ結婚でもすれば？」
グループラインに一枚の写真が送られて来て
それは美勇人くん一家がお盆休みを使って
家族旅行でハワイに行ったという報告写真
この日のために、美勇人くんは毎日遅くまで仕事詰め詰めで
いつか倒れるんじゃないか、ってくらい仕事して
その長期休暇を家族のために費やす、家族思いのパパだ
謙ちゃんも家族のために詰め詰めで仕事して休みだし
さなぴーもモロも実家帰ったりなんだり
結局残ったのはこれ
「ながつダラダラすんな」
怜「萩ちゃんもでしょ〜」
萩「今日年上組居ないから存分にソファ使えんの」
絶賛フリーの俺たち3人レッスンのみ
顕「美勇人くんてさ、すっげえ家族好きだよね」
萩「え、何突然、顕嵐らしくない」
顕「や、写真見て思った」
萩「まあな、家行ってもそうじゃん」
怜「A、A〜！ってね！」
顕「や、似てなさすぎ」
ふと思う、美勇人くん家の家庭が羨ましい
俺だって2人の子供になれたら、毎日帰りたいもん
たとえ思春期でも、親と喧嘩しても
萩「美勇人ん家行くと帰りたくなくなる」
怜「分かるそれ！Aっち俺にオレンジジュース
永遠に飲ませてくれるから！」
萩「お前は観点が別なんだよ、観点が」
顕「謙ちゃんもそうだけどさ、幸せそう本当に」
俺のスマホを囲んで、3人じっくり美勇人くん達の写真を見る
萩「いつになったら春が来るかな〜」
顕「俺、別に来なくていいかも」
怜「何で？」
顕「だって、見てるだけで幸せだから」
綺麗な海をバックにして、4人揃って水着で
子供達が2人の前でアロハサインして
その後ろで美勇人くんがAちゃんの腰に手を回して
アロハサイン出して凄い笑顔
子供がいるって分かってるのに
そっちのけでラブラブ出来るところとか
俺、それだけで十分幸せだもん
怜「あれん本当は恋したいくせに〜！！」
顕「誰も言ってないんだけど、そんなこと」
萩「まあ顕嵐は、この2人に散々世話焼かれたしな」
顕「自分のことのように嬉しいからね、幸せなの」
Aちゃんに惹かれてたのかもしれない、って思ったけど
それはきっと、美勇人くんに恋してるAちゃんが
俺は好きだったんだと思う
.
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2018年4月19日 7時
