会えない数だけⅤ ～Next series～ (ページ11)

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Rio.

「やっぱりか～」

ママが料理を作ってる中、俺はカウンターで課題をしながら

こないだ萩ちゃんと顕嵐に話したことを伝えると

あたかも知ってました、みたいな

利「何も、思わないの？」

「何が？」

利「俺と瑠璃が付き合ってることに対して」

「別に～？ママが何か言うことある？」

利「や、別に無いけど」

1人ニヤケながら、玉葱をみじん切りしている

普通なら涙が出るはずなのに、ママはニヤケが止まらない

「それより、ママはやっと利音が恋愛しているところ
見れて凄い嬉しいんだ～」

利「何それ」

「だって、そんな姿1ミリも見せて来なかったでしょ？」

利「だって、興味無かったし」

「今まで誰かと付き合ったことあるのか知らないけどさ？
ママが知る限りの1番が瑠璃で良かった～、ってね？(笑)」

利「ママって少し観点ズレてるよね」

「はぁ～？何それ！」

手を止めて身を乗り出せばお互い目を合わせて

そっくりな顔で同じ笑みをこぼして

利「でも、ありがと」

「絶対瑠璃のこと泣かせちゃダメだよ」

利「パパじゃ無いから大丈夫」

「パパみたいになられたら安井先輩になんて言われるか」

利「謙ちゃんはやばそう(笑)」

ママ、俺多分、誰が思うよりも

ずっと瑠璃のこと、好きだと思う

てか、産まれた時から好きだったと思う

俺もママとパパみたいな関係になりたい、って

ずっと思ってるから

けど、俺は泣かせないけどね

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