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Myuto.
『A！』
「ちょ、しーっ」
彼女の口元に寄せられた人差し指
俺から直ぐに目線を外せば優しく下を向いて微笑む
『遅くなった、ごめんね』
「ううん、大丈夫。お疲れ様」
お互いの額には少しばかり汗が出ていて
2人して側にあったタオルで拭きあって
『小さい、ね』
「3010gの男の子、元気に産まれてきたよ」
『パッチリ目がAそっくりだね』
「でもさっき少しだけ笑ったんだけどね、その顔が
美勇人そっくりだったんだ」
" ねー？ "
なんて赤ちゃんに聞くとモゾモゾと動き出す
慣れた手つきでポンポンと赤ちゃんを叩き、落ち着かせる
もうその姿はすっかり " ママ " だ
「抱っこする？」
『ちょっと待って？すいません、一瞬子供お願いします』
看「はい、森田さんお預かりしますね〜」
「ありがとうございます」
彼女の腕から看護師さんの腕に代わって
泣かないようにあやしている
『A』
「何(笑)」
『ん、ん！』
「あー、はいはい(笑)」
背中に腕を回せば服がびしょ濡れだ
初めて出産の辛さを知った
『A、お疲れ様』
「フフッ(笑)ありがとう」
『俺の為にありがとう』
「俺の為に、って(笑)
お互い欲しかったのは変わらないでしょ？」
『でも俺の方がずっと欲しかったし』
「まあ美勇人は産めないしね」
なんて笑って俺の腕からそっと抜け出す
「こちらこそ、私の為に急いで来てくれてありがとう。
本当はまだ仕事終わってないんでしょ？」
『や、それは、、、』
「子供にならいつだって会えるのに」
『それはそうだけど、違うよ』
「何が？」
『1番にAに会いたかったから』
頑張っている彼女を、山場を目の前で応援できることが
出来ない代わりに誰よりも早く行ってやろう、って
誰よりも1番に2人の顔が見たかったから
「何それ(笑)」
『俺真剣に話してるのに！』
「ごめんごめん(笑)
でも先に子供のこと抱っこすればよかったのに」
なんて笑う彼女の頭に手を置いて
『頑張った人を抱きしめるのは当たり前でしょ？
だから俺はそんなAをギュってしたかったの！』
そう言えば自然と彼女の目から涙が出て
それを俺が拭えばまた笑って
「やっぱり美勇人が大好きだ」
なんて簡単に言うんだから
『それ、他の男に言うなよ？』
って聞けば
「美勇人以上に好きな人なんていないから」
そんなの、俺もだよ
ってね(笑)
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MIZUHO(プロフ) - Emaさん» コメント有難うございます！楽しんでもらえて嬉しいです(^^)私も美勇人の作品作っていて楽しかったので是非、作らせて頂きますね！新作もよかったらお願いします！ (2018年4月19日 7時) (
レス) id: 2f213f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ema - 完結おめでとうございます！すごく楽しかったです^_^ 美勇人くんの作品また出してくれたら嬉しいです！ (2018年4月19日 1時) (レス) id: 626c55e989 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUHO(プロフ) - みささん» コメント有難うございます！私も書こうと思っていたので、近々出したいと思ってます！２つ同時にやるので不定期かもしれませんが、楽しみにしていて下さい！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: 2f213f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - とっても楽しく読まさせていただきました！よければたまにでいいので続編的な感じでその後の日常描いて欲しいです！！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: 3e9d1e7d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2018年3月17日 22時
