会えない数だけ (ページ4)

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気づいてしまった想いを隠し続けて

季節は3月、卒業式だった

3年生が前に座ってるいる中、

その後ろ姿を見ることしか出来ない下級生

個名で大声で返事をするも声が裏返ってしまって

笑いこらえるの必死だったり

校長の話が長くて寝そうになったり

苦痛で仕方なかった分、心の何処かで泣きたい自分がいた

式も終わり、校庭には溢れんばかりの全校生徒

右も左もカメラのシャッター音

部活の先輩と撮る人気になってた人と撮る後輩

同級生同士で撮ったりクラスで集まって撮る先輩

先輩はというと、女子に囲まれていた

凪「A行かなくていいの？美勇人先輩のとこ」

「いいよ(笑)
あんな囲まれてるところに私が行きたくない」

高校に入って一番最初に出来た友達凪

今では何でも話せるくらいの仲になった

凪「じゃあ私、安井先輩と写真撮りたいから
行ってきてもいい？？」

「ん、いいよ！私は教室にでも戻ろうかな」

凪「なんかあったら連絡ね！」

安井先輩が大好きな凪は会えなくなる前に

一目散に走って先輩の元に駆けつけていた

その後ろ姿を見て、誰もいない3年C組

先輩が1年間過ごした教室へ足を運んだ

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