会えない数だけ (ページ17)

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「どういうつもりだ」

マ「ちょっとパパ、落ち着いて」

美勇人が仕事を巻いてくれたおかげで

卒業式が終わった後も一緒に過ごせることになった

パパの運転で家に帰り、リビングでお茶していると

美勇人が急に黙ってパパに話したんだ

" 同居させて下さい " と

パ「この子は今日卒業したばかりだ。
未成年の子をまだ未熟者の成人男性と一緒に住ませるなんて
美勇人くん、君は何を考えてるんだ？」

美勇人の一言で部屋が一瞬で凍りついた

さっきまで凄く微笑ましかったパパは鬼のように

顔が強張って、ママは驚いた顔をしていた

『分かっています、お父さんにこう言われるのも
承知でA、Aさんに言いました。
大学にも行かずに、この先売れるかも分からない世界にいて
収入だって家にいる時間だって常にばらつきはあるし、
辛くて悲しい思いをさせてしまうのも事実です』

パ「Aの将来、めちゃくちゃにする気か？」

「パパ！美勇人は真剣に考えてくれてるの！」

パ「Aは今何も言える権利ないだろ？
これはパパと美勇人くんの問題だ。
ママ、悪いけどAと席を外してくれ」

マ「、、、分かったわ
A、行くわよ」

ママに手を引かれてリビングを後にする

マ「A？」

「私、パパが何を言おうとも美勇人と住むから」

美勇人だけが責められる姿を見て心が痛かった

何も出来ない自分に苛立った

だからママの手を離してリビングの入り口から

本音を思いっきり言ってやった

パパよく言ってるじゃん

"美勇人くんは息子みたいなもんだ " って。

だったら許してよ

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