会えない数だけ (ページ16)

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Myuto.

「、、、へ？」

表情からは似つかない間抜けな声

まあ突然言われたら誰もがこうなるよな

『今まで会える時間限られてたでしょ？
俺がまだ高校生のうちは毎日いれたけど、この2年
まともに会えたことそんなにないじゃん』

「仕方ないよ、仕事があるんだから」

「みんな、美勇人を必要としてくれているから
今もこうやって好きなことできてるじゃん？
私だって嫌で背中押したわけじゃないし。
頑張って欲しくて背中押したんだよ？」

『分からないけど、メンバーとかが俺のこと必要と
してくれてるって思うならそれは有難い。
だけど俺は、俺でいつもAを必要としてるの』

今更何言ってんだ、ってな

『俺がほんとにダメな時、会いに行かなきゃいけない
距離にいるのはもう嫌なんだ。
家に帰って1番にAに会って、今日1日何があったか
2人でたくさん話して、普通の生活がしたいんだ』

「普通の生活、、、」

『ご飯食べて、テレビ見て、ダラダラして、
毎日じゃないけどたまにコンビニ行ったり散歩したり
おやすみっておはようって直接言えるそんな幸せな生活を
俺はAと送りたい。
無理言ってるのは分かってるけど、、、』

「私も、一緒に居たい」

君はいつも俺の背中を押してくれる

今の仕事だってそうだ

普通だったら嫌だって言うはず

なのに頑張ってね、美勇人なら出来るよ！って

力強く背中を押してくれる

なのに俺はAに何もしてあげられてない

今は一緒にいることだけが俺の出来ること

その辺2人で歩いたり、どこか出かけたりなんて

簡単に出来ない

だからこそ、少しでも幸せにするには

こういう手段しかないんだ

A、一生幸せにするから

俺から離れないで

俺は絶対離さないから

.