煙草の味がした (ページ34)

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SixTONESが見に来てくれた日も
麗奈と大和、それから家族が

祝福と感想をLINEで送ってくれた日も

気づいたら終わっていて
最終日がやって来た

「萩花さーん」

萩「ん、どしたー？」

「ちょっとお話したいことがあって(笑)」

萩「何々(笑)」

衣装スペースにいた萩花さんに
声を掛けて連れて来たのは

萩「なんか懐かしいね」

「うん、懐かしい」

今日のライブの準備をする
スタッフさんがいる会場

Jr.の頃、ライブで上手くいかなくて
よく萩花さんと片付け最中の会場で

こうして肩を並べて
色んな話をしたのを今でも鮮明に覚えている

萩「もう嫌だ！って泣きじゃくって、
終いには泣き疲れて翔太に迎えに来てもらったね」

「お前重いんだけど、ってよく言われた(笑)」

萩「でも本当によく頑張ったよ」

「そうだね、自分でも思う」

キラキラした私達だけのステージ

ジャニーズJr.として立っていた場所も
気づけばSnowManとして立っていた

萩「お疲れ様、ゆっくり休みな？」

「、、えっ？」

萩「タッキーから聞いた」

「なんで、」

萩「タッキー、私のことAのお母さんだと思ってるから」

「何それ、(笑)」

でもいつもそうだ

私が辞めたいとか色々言えば
萩花さんがそれを止めてくれた

まあ時には怒られることもあったけど

でも全部、それって全部滝沢くんが
裏で萩花さんに言っていたからだったみたい

萩「Aは女の子なんだから。
もう少し女の子らしく、普通の世界も見てごらん」

「ん、見てみる。萩花さん、たまには会ってね」

萩「暇だったらね(笑)」

「そうだね(笑)」

私にとって萩花さんは
メンバーと同じくらい

かけがえのない大切な人だ

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