素直な彼氏とツンデレ彼女 (ページ4)

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Renおはよう。これから収録行ってくる

日曜日

何もない私はダラダラと起きて
夜のうちに溜まっていたLINEを一斉に返す

彼からのLINEは朝の5:30に入っていて
遅く起きてしまって申し訳なく思った

Aおはよう。今起きたよ。収録頑張ってね

そう返して時計を見れば、時刻は丁度12:00

「んー」

カーテンを開けると雲一つない青空で
こんな日にディズニーなんて行ったら

最高なんだろうなと考えていると
突然鳴り出したスマホ

「あれ、蓮だ」

それは彼からの着信

「もしもし」

『おそようさん(笑)』

「おそよう(笑)」

『声が疲れてる』

「今週残業続きだったの」

『そっか』

「うん。蓮は忙しい？」

『有難いことにね』

「それはよかった」

一週間振りの電話が嬉しいけど
疲れているところはバレていた

『けどA不足』

「そっか(笑)」

『会いたい』

「うん」

『うんじゃなくて』

「ダメだよ」

私がダメっていう理由を
ちゃんと理解はしてくれていると思っている

芸能人、そしてついこないだまで
濃厚接触者として自粛中だった人間が

彼女と会って感染しました、
そのお相手は医療従事者でした、

なんてことがあったら
この先彼の人生めちゃくちゃにしてしまう

『俺に会いたくないの？』

「なんでそうなるの？」

『いつも俺からじゃん』

「そうだね」

『A、浮気してんの？』

「は？なんでそうなるの？意味分かんないんだけど」

『俺に会わなくても他にいるし、みたいな？』

流石にこれは頭に来た

私が浮気？ありえない

『俺だけじゃん好きなの』

「、っ、最低」

そう言って通話終了ボタンを押した

私のことを分かってくれていると思っていた

だけどそれは違った

コロナ別れってこういうことか、と
涙よりそっちに考えがいってしまった

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