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鍵を開ける音がして
ほら、来た
「手洗いうがいが先」
『はーい』
すっ飛んでリビングに来て
私を抱き締めようとする彼を
" 手洗いうがい "
というワードで脅す私
『終わったよ〜』
「はい。おかえり」
『ん〜ただいま』
つい先日、世間に公表した
どうなるかとヒヤヒヤしたけど
想像していたものとは違く、
案外皆んな受け入れてくれたと
まあ全部が全部そうってわけではないけど
少しでも多くの人が祝福してくれるなら
私はそれで十分だと思う
『今日何?』
「今日はカレーだよ」
『おっしゃ〜!Aのカレーマジで美味いんだよな』
「そう言ってくれて光栄です(笑)」
お互いマンションを解約して
新居へ引っ越した
そして私は仕事を辞めた
辞めたというより、
辞めさせられたって言った方が正解
『なんか仕事辞めてから料理の腕上がった?』
「そう?まあ時間が出来たからね」
俺が頑張るから、Aは
専業主婦として支えて欲しいって
なんと古臭い考えに
あの時は笑ってしまったけど
色々考えたらその方が
良かったのかもと今更思う
『ねえ、式いつにする?』
「あぁ、式ね〜」
予約したとしても
彼の仕事上、その日に絶対
休めるとは限らない
「私はいいかな」
『、、えっ?』
スプーンに乗っていたジャガイモが
お皿にボトッ、と落ちていった
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ちさ(プロフ) - 蓮くんとの甘いお話もっと読みたいです。キュンキュンをありがとうございました。 (2022年1月16日 0時) (レス) @page37 id: 2ded74d4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milo | 作成日時:2021年2月5日 12時