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Juri.
莉「なんか私の格好縁起悪くない？」
樹「うん、場違い(笑)」
莉「ふざけんな(笑)」
莉奈の卒業式が終わってすぐに
Aのお墓へと向かった
それは袴姿を見せたかったから
樹「なんか俺達しょっちゅう来てるよな」
莉「来すぎだよ！って怒られそう(笑)」
樹「来てくれたら嬉しいくせに頑固だな(笑)」
もう霊園のおばちゃんとも
来すぎて仲良くなった
「あら莉奈ちゃん卒業式？」
莉「そう！」
「おめでとう。Aちゃんも喜ぶわ」
莉「だと嬉しいな〜」
諸々借りて墓向かって
いつも通り掃除をして
莉「ねえ樹」
樹「ん？」
莉「この花少しだけAにあげてもいい？」
樹「いいけどなんで？」
莉「だって、シロツメクサ入ってる。
Aこのお花好きだから渡したい」
樹「フッ、いいよ(笑)」
こういう優しさ
いつになってもドキッとする
莉奈はAが大好きだから
俺が莉奈にプレゼントしても
「これAも絶対似合うからお揃い買ってあげる！」
なんて俺がプレゼントした意味！
ってなることもしょっちゅうあったけど
楽しそうにしてるならいいや、なんて
莉「A〜私卒業できたよ！
ほら見て、卒業証書も貰ったの。
後ね、樹が花束くれたの！可愛いでしょ？
その中にシロツメクサ入ってたからあげるね」
そう言って花束から
少しばかりのシロツメクサを抜いて
菊の花の中に添えた
莉「私4月から、Aが入院していた病院で
事務として働くことになったんだ。
求人票見てすぐにその病院にエントリーしたの(笑)
麻里さん覚えてくれてるかな？
まあAは問題児だったから印象深いか(笑)」
樹「病室勝手に抜けて売店行ってプリン眺めてるもんな！」
莉「さすがすぎるよ(笑)」
たった1人の、大親友が
この世から去って3ヶ月
食欲もやる気も無くて
次は莉奈が、ってくらい
やばい時があった
だけど今、こうして笑えてる
莉「Aが沢山頑張ってたから、次は私が頑張る番だね」
それはAが頑張ってたから
自分なんかが泣いてたって仕方ない
そう考えることができたから
今こうして立ち直れたらしい
樹「帰るぞ」
莉「うん」
足場の悪い霊園に草履を履いて
チマチマと歩く莉奈の手を
そっと握ると驚く
樹「お前には俺がいる」
莉「、、樹」
樹「黙って俺についてこい」
莉「黙っては、無理かな」
樹「はぁ？」
Aを見て幸せだった莉奈を
次は俺が幸せにするから
,
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くまMIU - 最後に差し掛かったところからもう涙が止まりませんでした。いったん泣き止んだのに母校で主人公の話をする慎太郎君が良すぎてまた泣いてしまいました。素敵なお話を本当にありがとうございました。感想他の方よりすごく遅れてしまってすみません。 (2021年1月27日 23時) (
レス) id: cd8a45cb8e (このIDを非表示/違反報告)
MiLO(プロフ) - Pontaさん» 感想ありがとうございます。こんな形のハッピーエンドもありなのかなと思ったのは慎ちゃんの人柄からなのかと作っていて思いました。とても嬉しいです。 (2020年4月16日 22時) (レス) id: bf8f735752 (このIDを非表示/違反報告)
Ponta(プロフ) - また、とても読みやすくてすぐに読み終えてしまいました。素敵な物語をありがとうございます。 (2020年4月16日 0時) (レス) id: 4d6c1b6ba1 (このIDを非表示/違反報告)
Ponta(プロフ) - どうしてこんなに辛い結果が、早く付き合えば良かったのにと病気がわかった時は思いながら読んでいましたが、主人公が亡くなってから他の5人を含め、周りの人たちが少しずつ前を向きながら歩み始める様子がとてつもなく切ないのに温かくて、 (2020年4月16日 0時) (レス) id: 4d6c1b6ba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2020年1月12日 13時
