シロツメクサの花冠 (ページ47)

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Shintaro.

ジ「あー腹減った～」

樹「今日ママが皆んな分のおにぎり作ってくれたの！」

北「樹ママのおにぎり食べたいわ」

昨日のことがあって、正直立ち直れない

朝も顔を合わせるのが嫌だったし

だけど運良く朝練があったからホッとして

「ねえ見た？永瀬くんと京本さんの」

「見た見た！あそこ付き合ってたの？」

「永瀬くん猛アタックしてたしね！」

「けどあの黒板書いた人誰なんだろうね」

階段を上がる途中、女子達が歩きながら話していたことに

自然と耳を傾けてしまった

樹「A付き合ってんの？」

『や、知らないけど』

北「とりあえず教室行こう」

急いで教室に向かえば、教卓の前には女子が固まっていて

黒板の前には彼女が一生懸命何かを消していた

ジ「何あれ、ありえなくね？」

北「ちょ、慎太郎」

自分が目の前で見ていたから

正直一番辛いのは俺だ、って思っていたけど

こうやって虐めのように書かれている彼女の気持ちを考えたら

体が勝手に動いてしまった

近くにあった黒板消しを持って消せば

動かしていた手を止めて俺を見るA

声を掛けていたら、奥には北斗達がいて

一緒に手伝ってくれていて

樹に至っては、本性表したっていうか

Aのためにっていうか、なんだかんだ可愛がってるから

女子に強く言ってくれた

『クソ永瀬、、』

アイツに捕られてたまるか

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