シロツメクサの花冠 (ページ21)

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『A、起きて』

「んぅ、、あ、しんたろ」

『おはよ、ごめん遅くなって』

「ううん、大丈夫。お疲れ様」

鉄パイプと話しながら作業をしていたら

いつの間にか寝ていたみたいで

次起きた時には6時なんてとっくに過ぎていた

『帰ろっか』

「そだね」

書類をファイルに入れ、鞄に詰めて学校を出た

「あー、1週間後は準備期間か」

『いつもごめんな、1人でやらせて』

「ううん、大丈夫だよ」

『俺が部活に行っちゃうから』

「私が行っていいよ、って言ったんだもん。
慎太郎は気にしないで部活やって？」

『でも、』

「いいのいいの(笑)
待ってる間に私がやってた方が効率よくない？(笑)」

『まあそうだけど』

「そんな落ち込まないで(笑)」

確かに、彼無しで1人で考えるのは結構キツい

莉奈も一緒に残る時は考えてもらってるけど

やっぱり実行委員ではないから、申し訳なくて

結局自分で頭抱えて考える羽目になる

『ごめんな』

「もう謝らないで(笑)
それならありがとうの方が嬉しいんだけど」

『、、ありがと』

少し俯き加減でお礼を言う彼

優しいから、きっと罪悪感でいっぱいなんだと思う

だけど、私はその言葉で十分嬉しいから

なんてそんなの嘘だけど

「じゃあアイス奢りね(笑)」

『分かった(笑)』

こういうこと言わないと彼を笑わせることが出来ない

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