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「皆んなバラバラとか無茶言うなって、、」
あの後、しっかりと企画書も通った
ただそこから大変なのは教室の装飾や
クラTのデザイン、一人一人が身に付ける物を
私達が一から考えなくてはならないのに
彼は部活に行ってしまった
莉奈に手伝ってもらおうとも思ったが、
今日はバイトだから残ってるのは私だけ
結局、1人でブツブツ文句を言いながら作業を進めた
「あ、A」
「げっ、鉄パイプ」
廉「げっ、ってなんやねん、げっ、って」
呑気に紙パックのジュースを飲みながら
廊下をフラフラしていた鉄パイプ
廉「よっこいせ、って企画書？」
「違う、装飾とかの」
廉「俺それ山本さんとやってたら、使えない言われて
今逃げてきてん(笑)」
「まあ確かに使い物にはならなさそう」
私の前の席に座って、数枚の書類を見る
廉「へぇ〜、メイドカフェやるんや」
「メイドらしい服は着ないけどね。
クラT着なきゃいけないし」
廉「俺はAのメイド服見たいけどな！」
「馬鹿じゃないの、何があっても着ないわ」
廉「ケチやな〜」
ケチもなにも、予算足りないっつーの
廉「てか、彼奴は？幼馴染」
「慎太郎？慎太郎は部活だよ」
廉「仕事すっぽかして部活か？
Aに任せっきりやんそんなん」
「使えないって言われたやつよりはいいけどね」
廉「じゃあ俺が一緒にやったろか？」
「いいです、結構です」
多分、この時間が今1番無駄
だけど、詰まりに詰まってた私に
声を掛けてくれたから、今だけは感謝
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作者名：MIZUHO
| 作成日時：2019年4月26日 19時
