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Hokuto.

『ただいま、ってまたここで寝てる』

彼女の出会った初めての職場から異動になって

何故か仕事が忙しくなった

たまたま赴任先がジェシーと一緒だったから

仕事中に邪魔しに来て帰るのが遅くなることもあるけど

『A、起きて』

「んぅ～、」

『ほら風邪引くから』

「、、あ～、ほっくん。
ごめん、私寝ちゃってたね」

『いいよ、だけど寝るならベットで寝て？』

「待ってたらうたた寝しちゃったから(笑)」

今もなお、彼女はあの職場で社長をしている

本社はアメリカだし、店舗に用は月に1度だけだから

基本家にいて仕事することが多いから

俺としては帰って来てご飯作って待っててくれて嬉しい

『今日の晩御飯何？』

「今日ね、ほっくんのママ来たから
一緒に炊き込みご飯作ったの！」

『は？母さん来てたの？』

「そうそう、たまたまこっちに用事があったから
ついでに寄ってくれてさ～、楽しかった！」

" お土産にバームクーヘン貰っちゃった "

なんて凄い嬉しそうに貰ったお菓子を見せてきて

なんだかんだで母さんとも仲良くしてくれてるから

俺的にはまあ一安心

『じゃあ先にご飯食べようかな』

「分かった。そしたら着替えて来てね」

そう言われて彼女はキッチンへ行って

俺は寝室にスーツを置きに行く

「あ！ほっくん待って！」

『何？』

「忘れてた忘れてた」

『ん？』

「おかえりなさい！」

思い出したように言ってきたけど

この一言で、俺はいつも癒されている

毎日聞いているけれど、

今日は特別な感じがしたから、勢いよく抱きついた

「うおっ、吃驚した」

『なんか今日凄え特別に聞こえる』

「えー、いつも一緒じゃん」

『なんかちげえの』

「はいはい(笑)」

そう言って俺の背中に華奢な腕が回る

『あ、忘れてた』

「ん？」

『ただいま！』

「フフッ(笑)お疲れ様」

付き合ってた頃より、甘えてくるようになった

だけどそれは俺にとってとてつもなく嬉しくて

毎日が最高に幸せなんだ

.