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Hokuto.

慎「なあ見てよこれ！」

大「borderじゃん、Aちゃんとこの」

慎「そうそう！ちょー可愛くない？」

" 俺もうお気に入りだわ！ "

なんて自慢気に彼女のブランドの紙袋を持って

俺の家へづかづかと上がり込んでくる慎太郎

ジ「いいな～、俺も欲し～」

樹「てか今めっちゃ行列なんでしょ？」

髙「俺此処来る時用あって表参道通ったけど半端なかった」

大「GUCCIと同じくらいの値段なのにね、すげえわ」

何処を見てもこのブランドの話題で持ちきり

そりゃそうだ、誰でも着れるデザインだし

なんと言っても彼女の好きそうなシンプルなデザインで

誰もが着たくなりそうな服だから

樹「てか北斗、連絡取ってねえの？」

『あっ、まあ』

ジ「でも連絡する暇もなさそう」

髙「なんか可哀想だよな」

この家に置き手紙をして以来、音信不通

彼女なりのけじめなのか、と思いつつ

ただ自分が連絡をする勇気が無いだけで

少しばかり彼女の仕事の忙しさのせいにもしている

ジ「Aに会いたいな～」

慎「俺も会いたい～」

皆んな口々にそう言うけれど

誰よりも会いたいのは俺に決まってる

樹「帰ってくる予定とかあんのかね」

大「ひっそりと帰って来そうだけどね(笑)」

まあ京本が言うように、そんなことないことはない気もする

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