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Hokuto.

ジ「皆んな楽しそうだね～」

『お前はクラスの手伝いをしろ』

一週間後に控えた文化祭

教室内やピロティーは準備に取り掛かる生徒で溢れていて

クラスの手伝いをしないジェシーは保健室に逃げてきた

『今年何やるんだっけ、ジェシーのとこ』

ジ「Aに聞いてないの？」

『別に聞くほどでもないかと』

ジ「今年はホットドッグ屋！」

" まあ俺がやりたいだけなんだけどね！！ "

まあそうでしょうね、笑い方からして

寧ろ満場一致でこうなったとしか言えないんだけど

ジ「最後の文化祭なのにホットドッグって笑っちゃう」

『皆んながやりたいって言ったならいいじゃん』

ジ「まあ俺の手にかかればな！」

『あんまり期待出来ない』

秋風が入る窓から生徒の楽しそうな声がする

そこには彼女の声も混ざっていて

「しょっぴーちゃんとやってよ！」

翔「やってんじゃんか！、、っておい！バカ！」

「しょっぴーが悪いんだからね！って、酷い！」

照「A擦ったらダメだっ、、あ～ワイシャツ真っ赤」

優「なんで毎年こうなるかなほんとにさ」

照「だから看板作り嫌なんだよ」

ソーセージを焼く関係もあって彼女のクラスは外で作業

お店の大きな看板塗り如きであんなに騒ぐなんて

やっぱり高校生だ

ジ「A達毎年あんな感じだからもう慣れちゃった」

『4人でいると大抵Aと翔太が何かしらやらかすよな』

ジ「それを面倒見る二人は偉いよ(笑)」

ペンキまみれにも関わらず、作業を続ける姿は

青春真っ只中の高校生で

ジ「俺と慎太郎がこーちをペンキまみれにして
樹が止めに入ってそのままきょもに害が入って
最終的に北斗もペンキまみれでキレることあったよね」

『あーあったわ、本気でキレてたわ』

自分達の高校時代と重ねると

やっぱりやることは同じだ

『Aと同い年だったらまた変わってたかな～』

ジ「んー、今のままでいいと思うけどな」

『そう？』

ジ「うん、勘だけどね(笑)」

『は(笑)』

" 今年も樹達呼ばなきゃな！！ "

なんて大声出して保健室を後にしたジェシー

俺があそこにいたらって考えると

今とはまた違うことが始まるわけで

ここで出逢ったことが奇跡って思えば

今のままでいいと

翔「お！北斗！お前も手伝えよ！」

『お前呼び捨てやめろ、手伝わねえよ』

窓からペンキまみれの翔太が俺を呼び

そこから彼女を見る

ペンキまみれなのに可愛いのは君に惚れているから

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