境界線Ⅱ (ページ24)

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Hokuto.

酔ってない髙地に皆んなを任せ、彼女に電話をするけど

なかなか出なくてとりあえず無我夢中で走る

『ったく、何処だよ』

「あ、ほっくん」

再度電話をしようと立ち止まると

丁度かけようとしていた相手が

何事もなかったかの様に呑気に現れた

「何でそんなに焦ってるの？着信凄いし」

『、、っ』

「わっ、」

『、、勝手に消えんな、ふざけんな』

「ほっくん、苦しい、、」

やっと見つけられたことと会えた喜びと安心

黙って家を抜け出して神宮寺と会ってたこと

全部全部混ざり合って存在を確かめる様に

彼女をきつく、抱きしめる

『、、マジで心配すんだろ馬鹿』

「へへ、ごめんごめん(笑)」

『笑い事じゃねえよ』

「ほっくん楽しそうだったから邪魔しちゃ悪いと思ってさ」

" 逆効果だったか(笑) "

抱きしめてるのに近くから感じる彼女の笑い声

ちゃんとここに居る、居なくなっていない

そう考えていたら勝手に涙が溢れていて

「ほっくん、泣いてる？」

『泣いてねえよ、見んな』

「沢山探してくれたんだよね、有難う」

「もうこんなことしないから」

『当たり前だろ、馬鹿』

「馬鹿馬鹿煩いよ」

いつもみたいな会話に戻って家に帰ろうとしたら

忘れていた奴等の存在

髙「だから戻るって言っただろ」

慎「もうベタベタしすぎ！」

大「北斗って意外と大胆なんだね」

ジ「A帰ろうぜ～！」

樹「なあ神宮寺くんって誰？！
ちょーイケメンじゃん！俺よりはまだまだだけど！」

『煩い』

「皆んな待ってるから帰ろう(笑)」

俺の手を取って奴等がいる所へと向かう

ニコニコして向かう彼女を少し下がって見つめる

和解したはずなのに何か隠してる気がする

「ほっくん？」

『ん？ごめんごめん、行こっか』

その先を聞けないのは俺のダメなところ

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