境界線Ⅱ (ページ11)

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Hokuto予定無し?
A生憎
Hokuto家来る?
Aいいの?
Hokuto寧ろ居てくれなきゃ困る

真夜中、彼からの連絡

それは久し振りのお泊まりで

何日泊まるか分からないけど

目の前にあったキャリーケースに適当に服を詰め込んで

彼の迎えを家の門の前で待つ

「まだかな～」

スマホを握り締めてうずうずしていると

後ろから聞き慣れた声

「こんな時間に何処行くんだ」

「、、パパ」

パ「何時だと思ってる」

「別にいいでしょ、私が何したって
パパ言ってたじゃん、好きにしていいよ、って」

パ「だからってな、この時間に出掛けるなんて
しかもキャリーケースなんか持って
何処に行くつもりだ」

「そんなこと言う必要ある？
関係ないでしょ？！早く帰って」

私が反抗して門の扉を開けようとするパパを

必死で反対側から押し返して

夜中だというのに、家の前では大声で口喧嘩

「ねえもういい加減に、してよ！」

パ「いいから言うことを聞きなさい！」

「やだって言ってるでしょ！」

周りには誰もいないからいいけど

こんな姿彼に見られたらどうしよう

そんな彼をパパが見たらどうしよう

会いたい気持ちとヒヤヒヤした気持ちが

ごちゃ混ぜになって、とにかくパパを止めるのに

必死になっていた

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