24話 ページ26
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その年代あたりからだ、
アルビノの子は代々膨大な魔力を持つものばかり
白い髪に赤い双眸
世界の中心に銅像が建てられた
人々は三日三晩崇め、そして感謝をしたらしい
世界は平和、日常を取り戻した、組織は解体され
首謀者も消え、万事解決＿＿＿
の、はずだった
奴らはまた立ち上がろうとしている、
計画を立てて、時間をかけて、ここ2、30年隠し通してるつもりだろうが俺らには筒抜け
不可解すぎる誘拐事件が多発
被害者は全員3歳以上の子供達
それだけならただの誘拐事件だった
誘拐された子供たちの身内、全員だ
親から遠い親戚まで、その子供に関する記憶が一切無くなっているのである
勿論不信感を持つものが現れた
子供たちの友人だ
しかし小さな子がいくら声を上げても大人は動かなかった……否、動くすべがなかった
俺らが必死で嗅ぎ回れば掴んだほんの少しの情報
子供達はまだ魔力が秘められたままなのが多い
なにをするかは俺らには考えつかないことで、
グルッペンが言うには
子供のうちに魔力を搾り取り処分
そんなことが出来るとは思えなかった、禁忌なんて簡単に犯す集団、どんなやつがいるかはわからない、もしかしたら有り得ることなのだろうか
魔力を集めてどうするか、そりゃ 上 の糧となるのだろう
Aちゃんの研究所、そしてアルビノ
記憶を見る限りだいぶ厳重なとこだったきっと限りなく上に、裏に近いのだろう……
「……ん、、す、まん」
sha「おい、オスマン、大丈夫か？」
o「んえ！あ、大丈夫やで」
g「とにかく、計画を進めるためこれからも頼んだ、俺らならきっと、救えるはずのものが多くある」
そう少し悲しそうな雰囲気を感じさせるグルッペン
感情に敏感なおれだからだろうか
これほどなぜ奴らに執着するのかはグルッペンは話してはくれない、きっとまだ聞くべきではないんだろう
だから俺も覗かない
h「てかオスマンぼーっとしてたけど色々聞いてたの」
o「き、聞けてないめぅ〜」
h「っはぁ、仕方ないな後でまた話してあげるから……」
料理を食べ片づけて
落ち着いた頃俺はAちゃんの部屋をノックして覗いたが彼女はベッドで眠っていたからそっとしておいた
記憶を見れる俺だけがわかることもある
だからこそ彼女に寄り添えるのもこれだけ早い
「(俺が少しでも守ってやらんと)」
彼女は、きっと俺を必要とするから、な？
ほら、大人として……うん
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