22話 ページ24
os said.
しん……とまた誰も話さなくなった室内
勢いよく出ていってしまった彼女はちゃんと部屋に戻れただろうか……なんてことを考えてたら
次に大きく音を立てて立ち上がったのはロボロで
バタバタと足音を立ててコネシマの方へ向かえば
ぐいっと顔を見合わせるように胸ぐらを掴んだ
r「お前っ自分が何言うたかわかっとんのか！！！」
k「それがなんやねん」
r「オスマンが見たあの子の記憶……どんだけ酷いもんやったかもっ……分かるやろうが！！！！！」
びりびりっ、とロボロの大声が室内に響く
k「聞いたけどそれがなんやねん」
r「っ、ほんま心無いな」
k「お互い様やろ、そんなに心配ならこんなとこで保護せずに国に渡すべきや俺は今の暮らしをわざわざ悪い方向に向かんように言うとるねん」
r「……あの子には休息が必要やろ」
k「そんなんどこでも出来るわ、こんな男だらけの場所におらせる方が難儀やわ、はー！童貞は絆されるんが早くて困るわ」
r「こんの！！！！！！！！！」
ロボロが目を光らせて手のひらがバチバチっ！と鳴る
t「お前！ここで魔法は＿＿＿」
がっ！トントンが間に入り込もうと立ち上がった時
g「喧嘩は一通り済んだか？では丁度いい少し話をしよう」
威圧的な視線をロボロとコネシマに向けて
指をぴんっとそちらへ向けるグルッペン
目は赤く光り爛々としている
一方先程の体制から1ミリたりとも動けない様子のコネシマとロボロ
ロボロの掌は下に向いてるがバチバチ……と音を立てており
コネシマもロボロのほうへと手を向けようとていた
まさに一触即発
k「…………すまん解いてくれ」
g「頭は少し冷えたかロボロ」
r「……面目ない」
グルッペンが指を下ろせば
ぜーはーと肩で息をして席へと戻るロボロ
コネシマも額に汗を滲ませていた
あ〜こわいこわい呑気に俺は紅茶をひと啜りして
落ち着く
まぁよくあることだ
普段はトントンがシバいて終わらすけどな
g「ま、彼女が居なくなったし意見を聞こうコネシマの言い分も確かだしな、では何か言いたいことのあるやつ挙手」
真っ先に手を挙げたのはコネシマ
k「役立たん人形をどうするねん」
g「今はだな、そのうち必ず役に立つ」
k「は？答えになってへんわ！！曖昧すぎんねん！」
g「まぁ、蛇をおびきだす為のマウスだな」
k「……ちっ、」
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