無知な少女は愛を知る【魔法パロ】 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:71,025 hit

18話ページ20

.

＿＿、

＿＿＿ちゃん

「Aちゃん～おきてぇ～」

『ん、ぇ』

少し眠っていたのだろう
名前を呼ばれて目を開ければ
オスマンさんがいた

『私……』

「疲れたんやろうし寝てたよ、起こしてごめんな？ご飯の時間やから食堂行こうか」

ゆっくりベッドからおり、服を整える

『すみません…みなさん待ってますよね』

「大丈夫大丈夫普段ならみんな来るまでもっと待つし一緒やで～」

ドアを開けてくれて食堂までオスマンさんについて行く

「今日はたくさん美味しいもんあるからたくさん食べて欲しいめう」

そうニコニコして言うオスマンさん

『私なんかのために…ありがとうございます』

なんだか申し訳ない気持ちになる
一体どんな豪華なゼリーが出るのだろうか…
というよりゼリーなのだろうか

怖い気持ちと楽しみな気持ちが交互に混じる

オスマンさんが食堂と思わしきドアを開ければ
長い机にたくさん椅子が並べられてそこに皆さんが座っていた

「連れてきためぅ～」

「あぁ、空いてる席に座ってくれ」

グルッペンさんの対面の席
机が長いから少し離れているが顔を見合わせるような位置に座るよう促される

「お誕生日席やな、ほら、Aちゃん座り」

『お誕生日……？席』

背中を優しく支え椅子を引きオスマンはAを座らせる

1番近い両サイドにオスマンさんと名前の分からないがしんぺい神さんと似て紙を顔に貼ってる人が座っている

席は2席ほど空いていてまだ誰か来るのだろうかと思った

g「……ゾムはどうした」

t「俺にもわからんけど多分あの子がおるから出て来おへんだけやろ、あいつの人見知りなんか今に始まったことちゃうしな」

k「こんなガキにびびっとんのかゾムは」

「コネちゃん、そういう事じゃないと思うけど…」

sha「大先生は暫く見んけどまたどっか女のとこ泊まっとるんか？」

t「あいつそろそろ１回刺さんとあきませんかね」

誰も料理には手をつけずグルッペンはまぁいいと一息ついて私を見つめた

「さて、紹介しようかA立て」

『は、はい！』

がた！っと椅子をならして勢いよく立つ
ぴしっ背筋が伸びて緊張してしまう

「似合ってるじゃないか」

『え』

「服だ」

『あ、用意してくれて……ありがとうございます』

優しい眼差しに少し肩を落として
深呼吸をする

.