届かないなんて。【ut】 ページ22
ut_side
今日も俺は"あそこ"に足を運ぶ。
カランコロン
店内をぐるっと見回し、彼女を見つけ、声をかける。
ut「あｯ!Aちゃん!!」
『ん?あ、鬱く〜ん♡待ってたよー!!』
俺のそばにぱたぱたと駆け寄る彼女。
この店でも人気の高いキャバ嬢、Aちゃん。
仕事がうまくいっていないとき、たまたま呼び込みをしていたAちゃんに惹かれてやってきた。
まぁ、今はAちゃんの太客なんやけどな。
ut「んも〜…最近仕事うまく行かへんのや〜…」
『ん〜…そっかぁ、んへへ♪』
目の前で頬をつき目を細めて笑う彼女はとてもきれいだ。
まるで女神さまが微笑んでいるように。
もうAちゃんから離れられへんな。
ut「…よし。今日もコレ頼むで!!」
『わわ!鬱君さっすが〜!エンジェルビーツ入りましたぁ!!』
そう!この店で一番高いエンジェルビーツを彼女に貢ぎ、彼女を支えている。
まさに彼女みたいやろ?
彼女は俺に気がないってわかってるんや。
ut「…Aちゃん。好きやで。」ﾌﾜｯ
絶対拒絶されるってわかってる。けど、彼女の手を包み込む。
彼女はうつむいた後、にぱーっと笑った。
『…ゎたしも好き!!!』
…ほら。伝わってへん。
所詮、彼女の好きは営業。彼女の笑みも営業。
…もう、帰るか。
ut「…Aちゃん、僕、帰るわ。」
『ぇ…あ、うん!またね♡』
カランコロン
店を出て少し空を見上げる。
その空は僕の心に似合わず、星の輝くきれいな空だった。
駅へ向かい歩き出す。
Aちゃんは、俺のことなんて好きやないんやろうな。
…分かってるのに悔しいわ。
そんな思いを隠しながら、走る。
今、僕が聞こえた音は二つ。
ひとつは僕の足音。
もうひとつは…
『鬱君!!!』ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ
愛らしい彼女の足音だった。
彼女の目には、うっすら涙も見られる。
そして息を整えた彼女はこっちを見て、叫ぶ。
『す、きです!!!』
顔を真っ赤にしながら、叫ぶ。
俺は、とっさに走り出し彼女のもとへと向かう。
思いっきり抱きしめ、つぶやく。
ut「…俺も好きや。」ﾎﾞｿｯ
『ｯｯｯ///』
だが、聞こえていたようで顔をさらに真っ赤にするAちゃん。
あぁ、かわいい。ほんまに好きなんやな。
その時空を仰ぐと、先ほどと同じようにきれいな星空が映った。
＊＋＊＋＊
ただいまです!!!
ラッキーメンバー
猫が大好きな彼ですよ。
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ゆう(プロフ) - 桜の穂さん» こちらこそです！ (2022年3月18日 22時) (
レス) @page26 id: 173836657c (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - ゆうさん» 若干ストーリーっぽくなりますが、書かせていただきます!大分リクエストからそれてしまうかもですが…リクありがとうございます! (2022年3月9日 21時) (レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 桜の穂さん» ありがとうございます！では、『外資系の前で病み系の歌を歌ってみた。』とか、大丈夫そうですか？ (2022年3月9日 16時) (レス) id: 173836657c (このIDを非表示/違反報告)
桜の穂 - ゆうさん» もちろん大丈夫です!! (2022年3月8日 21時) (レス) id: f612835adc (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 初コメ失礼します。今でも、リクエストって大丈夫ですか•́ω•̀)? (2022年3月5日 11時) (レス) id: 173836657c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜の穂 | 作者ホームページ：http://towa
作成日時：2021年11月3日 21時
