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第5話 本当にそれが理由か？ ページ9
綱吉の問いに骸は不覚にも驚いてしまった｡
それもそうだ｡
自分はマフィア嫌い｡
なのに､綱吉が虐められてるのを見て怒りが沸いてきた｡
綱吉の素っ気ない返答にムカつきもした｡
これが何故なのか自分にも分からない｡
綱｢骸？｣
綱吉に名前を呼ばれハッ､とした｡
骸｢……僕は自分の獲物を捕られたくないだけですよ｡貴方の体は…僕が頂くんですから｣
そうだ｡
僕は自分の獲物を捕られたくなかった｡
ただ､それだけだ｡
骸はそう自分に言い聞かせていた｡
綱吉はそんな骸の心を見透かしたのかこう言った｡
綱｢本当にそれが理由か？｣
骸｢はい？｣
骸は思わず聞き返した｡
綱｢本当にそれが理由なのか？本当は自分でも分からないんじゃないのか？｣
骸は驚いた｡
何故､自分でも分からないのがバレたのか｡
だが､綱吉の言う通り分からなかった｡
何度考えても分からなかった｡
だから､"獲物を捕られたくない"｡
そう､理由を作った｡
……考えても分からなかったから
第6話 あぁ､やっと分かった→←第4話 何でお前がそんなに怒ってるんだ？
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作者名：ユリ | 作成日時：2011年8月10日 1時
