【呪術廻戦】禍福得喪な人生ですが[弐]

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「やぁやぁ皆さんおそろいで。私、出張で海外に行ってましてね」


「急に語り始めたぞ」


「はいお土産」なんて言って、京都校の方達に面白い見た目の人形を配り出す五条さん。


「そして東京都の皆にはコチラ！！」


「ハイテンションな大人って不気味ね」


野薔薇ちゃんの呆れた声。しかし、その後すぐ、ザワザワとした声は止まった。

ワゴンの蓋が「バコッ」と音を立てて外れる。

中から出てきたのは。


「故人の虎杖悠仁君でぇーっす！」


「はい！おっぱっぴー！」


勿論、悠仁君な訳で。

しかし、このサプライズの結果はある程度予測がついていた。きっと、きっと。


「(あーっ…ほら…シラケちゃった…)」


口を半開きにする伏黒君と野薔薇ちゃん。そうですよね、そうなりますよね。

なのに、悠仁君はそうなると思っていなかったのか、とても驚いた顔。

そのまま京都校の方達の方を向いているが、あちらはあちらでお土産に興味が傾いている。

向こう側で、「宿儺の器！？」と、ちゃんと驚く声がしたが、それ以外では全くもって大失敗。

責任をとるはずの五条さんは驚いた声の持ち主へと煽りに行っている。

悠仁君のワゴンに、足がガンッと乗っかった。野薔薇ちゃんだ。


「おい」


「あ、はい」


「何か言うことあんだろ」


「えっ」


野薔薇ちゃんから発せられるオーラに、伏黒君と悠仁君は汗。


「…生きてること黙っててすんませんでした…」









虎杖、合流。

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