番外編 ページ36
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時系列ごちゃごちゃ番外編
『(貰う側の)チョコレート大作戦』
それは、2月14日。
教室に集まっていたのは、虎杖悠仁、釘崎野薔薇、伏黒恵、禪院真希、パンダ、狗巻棘。
「ねぇ」
釘崎が口を開く。重々しい雰囲気の中、喉を鳴らした虎杖。
「……Aさんから、チョコ貰った人」
その問いに、誰一人挙手せず、沈黙を貫く。
しかし、馬鹿らしくなったと、禪院が一言。
「…くだらない話なら帰んぞ」
「ダメよ真希さん!今日は待ちに待った2月14日…超一大プロジェクトバレンタインの大目玉、Aさんのチョコレートを逃したりなんかしたら、死ねない!」
「そうそう!ぜってーうめぇじゃん!」
「下心丸出しすぎだろ」
ツッコミが入るも、釘崎はギンッと睨む。
「うるせぇ伏黒ォ!男なら欲しいだろ!Aさんがくれるチョコレート!」
「まぁまぁまぁ、オマエさん達落ち着け」
「しゃけ」
修羅場。釘崎によって白熱しそうになるその論争に禪院が呆れた声で立ち上がった。
「……帰る」
「えぇ〜!真希さん!なんで!」
耳を貸さず廊下に出た禪院、そこに本日の本命が立っていた!
「あっ、真希さん!丁度いい所に!ハッピーバレンタインです。良ければいかがですか?」
「あぁぁぁぁぁ!!」と叫び声。“Aさん”こと鈴鹿は教室から聞こえるそれに冷や汗をかく。
一方禪院、先程まで話題だったバレンタインチョコレートに驚愕!綺麗にラッピングされた(一部にとっての)ラッキーアイテムが、今目の前に!
「あ、あの…真希さん?チョコレート、苦手でしたか…?」
「……」
「……え、えっと…出直してきます…」
「─────いや、貰う」
おっと禪院、ここでチョコレートを手にした!これには全員廊下の方を覗く。
「えっ、あっ、ありがとうございます?」
「感謝しろよ。後、背後注意」
「はい?」
鈴鹿は後ろを見る。そこには、目隠しの高身長。
「……五条さん?」
「僕のはないの?チョコ」
今まで釘崎、虎杖が聞くに聞けなかった質問を堂々とぶち込む五条。
鈴鹿はキョトンとした顔に一瞬なるも、笑顔で応えた。
「勿論用意していますよ!お口に合うか分かりませんが…良ければどうぞ」
これには五条も満足そうにニッコリ。
一方、釘崎、虎杖は。
「……Aさんっ!」
重なった2つの声。教室から2人は飛び出した。
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時