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「ま、とにかく、その呪詛師になりそうなやつ自体は大したことの無い、君より階級の低い呪術師。でも呪具は大事なものでねー。是非とも取り返したいって話」
「つまり、呪具の奪還が目当てということですか?」
「そ、運動能力は特に必要ないし、説得するの、得意でしょ?」
「……説得するのは、別に得意という訳では…」
「実はさ、君達が帰ってきた辺りから、ビルの屋上の柵向こうにいるようなやつなんだよね」
「……えっ」
どんどん大切な情報が出てくる。思ったより事は大事らしい。
「話によると、“呪具と一緒に飛び降りてやる”って脅迫してるっぽいね。下手に刺激すると危ない」
「呪具持ってなくても一大事ですよね、今回の件…」
任務内容の紙を再度見る。割れやすそうなガラスの玉…占いの時に使うような透明の球体の写真。確かに落とされたら大変だ。
尤も、1番困るのは人が死んでしまうこと。
「今から行った方がいいのでは…」
「いや、明日でいい。本人の目的を、今調べている最中だからね」
いつ死んでしまうか、分からないのに。そう思うと胸が痛む。すると、五条さんに、複雑そうな顔をしないでと言われた。
「犯人は、少なくとも死ぬ事が目的じゃない。それに、人を殺せる程の術式もない。君ならやれるよ。それに、上から直々に君へ課された任務だ。僕としては、一泡吹かせたい」
「…試されているんですかね、私」
「いや…試すなんて生ぬるいもんじゃない。君の価値を暴落させて、実験体に成り下げられば万々歳、ってとこかな」
「……それ結構命かかっている任務ですよね…?その方も、私のも…」
「大丈夫大丈夫!余裕のよっちゃん!って事で、明日指定の場所に向かうように。以上!」
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作者 - 紅葉さん» 弐の方にもコメントしてくださっていたんですね!気づくのが遅れてしまってすみません!読んでくださってありがとうございます! (2021年2月24日 22時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 五条先生の創作アルバム怖いですね……最後のセリフで「ヒェッ」ってなりました……。面白いです! 真希さんのツンツン具合がまた好き……続き読んできます (2021年2月22日 8時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ゆうなさん» わっ、本当に申し訳ございません…。修正させていただきました!今後も当作品をよろしくお願いします! (2021年2月6日 23時) (レス) id: abf4ad4153 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - いつも楽しく読ませて頂いています!あの、22話くらいから、名前変換ができなくなっている気がします。華瑠→華琉になっているからだと思われます!此方の不具合でしたらすみません…これからも応援してます!! (2021年2月6日 11時) (レス) id: 3ecb08afbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2021年1月26日 23時