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それから3日。

教えてもらった日から3日経った。


「で、出来た…に入りますか…!」


「お疲れサマンサ!完成したね!」


夜の廃校に、パチ、パチ、パチと拍手を響かせながら、五条さんが言った。

そう、ようやく術式が完成したのである。


「(朝から夜までずっと…神経削られた……)」


この3日間、なんの練習したかと言うと。


1日目、実践。


2日目、実践。


3日目、実践。


つまり、呪霊討伐兼ねての練習だった訳だ。五条さん、私を散々連れ回して「はい倒して、呪霊禁止ね」というものだから、パワハラを疑った。


「今ちょっと失礼なこと考えてない?」


「なっ、何にもございません!」


「そ?ならいいけど」


絶対確信犯だ。あの笑い方はそうだ。段々この人の事を掴めてきた気もする。


「常時発動するのはやめた方がいいよ。僕じゃないと死ぬし」


「って事は、五条さんは常時発動なんですか?」


「勿論」


Vサインで答えてくれたから、「解くことも出来るんですか?」と聞けば、触ってみな、と一言。


「…あ、本当だ…五条さんに触れます」


「でしょ?このまま恋人繋ぎしてもいいんだよ?」


「あはは、丁重にお断りさせていただきます…」


この人は最近、冗談でこんな事を言い始めるから困った。男性不信になりそうである。


「随分ドライで五条さん泣いちゃう!」


「からかわないで下さいよ。私、最低最悪男と別れたばかりなんですから」


「貶すねぇ」

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作成日時:2021年1月23日 2時

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